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2021年4月に読んだ本まとめ #今月の本棚

普段は「読書メーター」というサービスを活用して日々の読書の記録を残しています。「ああ、こんな本を読んだな」「この時期はこの分野に関心があったんだな」ということに気づくことができて、楽しい。
記録を残すって、それ自体面倒になってしまうことが多いけれど、
このサービスは続いている。

そんなこんなで、ふとnoteに今月読んだ本をまとめたくなったのでやってみる。「今月」とか言いつつ、来月にはもう書かなくなってたりして。

「暗黒館の殺人(一)〜(四)」 綾辻行人

手にとるとわかるが、とにかく長い。長編大作である。
なんと原稿用紙2600枚、執筆期間は8年に及んだという作品。
特に序盤はタイトルの通り「暗黒」を歩まされこの先どうなるのかよくわからない...と思いながら読み進めていく。それを乗り越えていくと、1行1行が時の重なりであることがわかるような、そんな真実が暴かれていく。

綾辻行人といえば有名なのが「館シリーズ」。このシリーズを読み進めてきた人には、どうか諦めずにこの作品を読んでほしいなと思った。
そしてこのシリーズに触れていない人には、ぜひ「十角館の殺人」から読んでみてほしい。

「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」 青柳碧人

誰もが一度は見聞きしたことがあるであろう童話「赤ずきん」。そんな童話をモチーフにした、立派なミステリー小説である。
短編の構成になっているので、ひとつひとつとても読みやすい。なぜか旅の道すがら事件に巻き込まれてしまう赤ずきんだが、その解決っぷりは切れ味抜群でとても軽快。最後にはその旅もひとつの目的のためにあったことがわかるのだが、それは読んでみてのお楽しみ。

普段ミステリーは読まない、という方でも手を出しやすいと思う。

「あたらしい、あしらい」 ingectar-e

社内の掲示板で同僚が紹介してくれていた一冊。
私はプロのデザイナーでもないけれど、仕事でクリエイティブらしいものを作ることもあるので、「今らしい」を学びたくて読んでみた。

実例と、良いあしらいもいくつかパターンを紹介してくれるので引き出しが増えていくように感じた。繰り返し読みたいなー。

「言葉ダイエット」 橋口 幸生

ついつい長くなりがちな文章。想いを込めたい一心で書いた文章も、冷静になって読み直してみるとも余計な表現になってしまっていることも多い。一呼吸おいて見直す時の視点になる一冊。

「仮面山荘殺人事件」 東野圭吾

久々の東野圭吾作品。中期の作品に触れるのはこれがはじめて。
終盤ではタイトルの意味を暴くような、そんな真実が晒された。
逼迫した状況の中でいくつかの思惑が動くわけだけど...。

「ある閉ざされた雪の山荘で」 東野圭吾

こちらは「仮面山荘殺人事件」の約1年後の作品。
後半のある一行を読んだときは、思わず「まじかよ」と声が出た。
ミステリーは、微妙に感想が書きづらい。笑
「仮面山荘殺人事件」もそうだが、一冊あたりのボリュームがそこまでないのに加えて文体も読みやすいので、おすすめです。

おわりに ー

5月はどんな本を読もうか。先日古本屋でたくさん買ったミステリーがまだ積読してあるので、それをひとつずつ手にとって読んでいきたいな。

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