パーム・スプリングス
2021年4月24日(土)
緊急事態宣言前の土曜日、新宿武蔵野館にてパーム・スプリングスを鑑賞した。宣言下では映画館(シネコン)は休業要請、ミニシアターは休業協力要請が発令されるようで、映画館にとって大ダメージになる。
映画や劇場は独自の感染対策を行い、クラスターの発生も観測されていない。「不要不急」という言葉が昨年から使われているが芸術は果たして不要不急なのだろうか。人々に感動を与えるという点ではオリンピックも映画も一緒なのでは…?
話が逸れてしまったが、そんなご時世の中『パーム・スプリングス』を鑑賞した。
結婚式に参列している主人公のナイルズ。幸せな結婚式の日のはずだがナイルズはこの日を何回も、記憶を辿れなくなるほど《ループ》してしまっているのだ。その結婚式で出会った花嫁の姉サラと出会い、サラも《ループ》にはまってしまう。
《ループ》した世界を楽しみ、惹かれ合う二人だったが《ループ》世界から抜け出すことができるのか、またその世界に閉じ込められたままなのか…
予告編を見ただけではコメディのおバカカップルのループ物語だと思っていたが、《ループ》を何度もするナイルズや親戚から変わったヤツとレッテルを貼られていたサラの心情から、本当の幸せとはなにか?自分にとって大切なものはなにか?人はずっと孤独なのか?と問いかけられる内容になっていた。
JKシモンズ演じるロイもまた、その問いをこちらに投げかけてくる重要人物となっている。
シナリオの構成、演出素晴らしいものだった。
留まることも、進むことも、幸せ。
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