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冬だしな(1)

冬の間、冬に関することを不定期に更新していこうかなぁ、と思い、タイトルに(1)とつけています。今冬のうちに何本出せるだろう…。

今年は夏が酷く暑い上に長かったように感じた。
のくせに、気温が下がりだしたらあっという間に涼しいを通り越して、寒い季節がやってきた。まだ20℃くらいの丁度良い気温の日もあるが、最高気温が12~3℃と寒い日もあって、冬じゃなくて秋が短くなるんだな、と思っている。

突然だが、ボクは冬が嫌いだ。
かと言って、暑い夏も嫌いなのだが。
気温が高いよりは寒い方が身体は楽だが、どうも情緒が不安定になるのだ。

寒いと情緒って不安定になりません?ボクだけ?
具体的には寂しくて堪らなくなったりとか。
ボクはそのタイプです。冬になると寒さのせいか寂しくて人と繋がってる実感が欲しくなります。

そんなボクの最近のやらかしは、約10年前のことを思い出して、お母さんの前で泣き喚いたことですね…。

ボクのまだ20年に満たない人生のなかにある、鮮烈な記憶。
当時小学校中学年だったボクを「ブス」と言いながら殴ったり蹴ったり。
酷く理不尽で、何を言っても変わらない、届かない恐怖。
同級生だからって、見えている世界は、感じている世界は違うのだと、この世の理を知ってしまったあの頃の記憶が、まだ脳の中に残っている。ボクが中学生の前半、眠れない夜を過ごしたのも、マスクが外せなくて教師と揉めたのも、自信も自己肯定感も失ったのも、全部、原因はソレであり、奴が悪いと、そう泣きじゃくったのだ。

冷静に考えれば、10年前に囚われたところで何も改善なんてしないとわかっているのに、精神的に調子を崩すたびにこんなことを思い出す。
この他責思考もきっと悪いのだけれど。

この冬もまだまだ大人になりきれないボクは10年も前の、小さな子供だった頃の記憶を再生する。
何度思い返したところで変わらない記憶を思い出して、一旦、ひとしきり泣いてそのあと落ち着くために「もう冬だしな」と口にするのだ。