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3/5〜20 啓蟄のお菓子『菜種きんとん -なたねきんとん』

提供: 3/5〜20
菓銘:#菜種きんとん -なたねきんとん
薯蕷きんとん(山の芋使用) | 小倉餡
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春のうららかな日差しを受けて咲く菜の花をきんとんでおつくりしました。中は丹波大納言小豆の小倉餡です。
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啓蟄は土の中で冬ごもりしていた虫たちが戸をひらいて外に出てくることを意味します。雨水で降った雨と温かさを増す太陽が土をやわらかくして、寝ぼけまなこの虫たちも徐々に寝床から這い出してきます。さなぎで冬を越した蝶も舞いはじめ、青虫は菜の花をもりもり食べて育ちます。
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その虫たちを遠くから狙っているのは恋の季節を迎えた鳥たち。それぞれが己の生を謳歌しようとしているいのちあふれる季節の到来です。
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◎季節の一句
『舞雲雀四肢解き放ち原駆ける』
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雲雀は日本全国の田畑や草原などで見られ、高く舞い上がりながらピーチュル、ピーチュルという囀りは明朗で美しく、春の気配に満ち溢れている。病がちだった冬から解き放たれて野を駆けたいものだ。
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作: 志田 円(しだ まどか)
福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘(じめいしょう)」同人
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#二十四節気  #啓蟄 #菜の花
#俳句  #志田円 #自鳴鐘 #雲雀

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