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こよみ薬膳 #芒種 6/6〜6/20頃

かつては稲など芒(のぎ)のある作物を植える頃とされていましたが現代の感覚ではだいぶ遅いですね。梅雨入りの頃。

今年の関西の梅雨入りはちょうど今日でしょうか。梅雨時に体調をくずしやすい方、ちょっと見直してみたいのは甘いものとのお付き合いです。

疲れた時に甘いものを摂るとほっとして元気になりますよね。甘みのある食べ物は滋養し疲れを取るだけでなく胃腸の働きを助けたり痛みを和らげたりする効果があり、白砂糖も昔々は調味料ではなく貴重な良薬として使われていました。

この時期に気をつけたいのは砂糖の水分を吸収し保水しやすい性質です。お肉の下味に甘みを加えるとしっとり柔らかくなったり梅と氷砂糖を重ねるだけで梅シロップができるのはこのおかげですが、甘過ぎるとのどが渇くように甘いものの摂りすぎは必要以上の水を呼び、排出したい水まで抱きこんで溜め込むため水分代謝が鈍ります。

消化器官は水が溜まると働きが悪くなりますが、特にこの梅雨時は水分代謝が鈍っていると外気の湿気とむすびついて食欲不振やおなかの不調が悪化しやすくなります。

ほかにも常温が体温より冷たい水が溜まると慢性的な冷え症につながったり、排水できずに澱むとむくむだけでなく意外な不調を引き起こす原因になったり。甘いものの中でも特に冷たいアイスやかき氷は要注意です。。

甘いものを欲するのは心身が緊張や痛みを和らげたいとき。自覚している以上に張りつめているかもしれません。ご褒美アイスについ手が伸びるときは自分に甘々なリラックスタイムを多めに取って◎

今回のお菓子は『若鮎』。関西では6月に鮎釣りが解禁されるところが多く、季節を感じさせるごちそうとして和菓子屋さんにも鮎をかたどったお菓子が並びます。こちらは鮎が二匹仲良く並んだ焼印の薯蕷饅頭。そうそう、和菓子は少量でも目と舌で満足できるのがいいですね。

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