マガジンのカバー画像

こよみ薬膳 -sole-

31
からだとこころを季節のリズムに乗せてかろやかに。 東洋医学の主流、中国伝統医学と薬膳の知恵を元に ゆるやかに調子を上げていくメッセージを 二十四節気に合わせてお届けします。
運営しているクリエイター

2018年2月の記事一覧

雨水のお食事『里芋と鶏のつくねの食べるスープ』

雨水のお食事『里芋と鶏のつくねの食べるスープ』



『里芋と鶏のつくねの食べるスープ』
ポイントは「あっさり味」

冬はコクのあるしっかり味のもので厳しい寒さを乗り越え芽吹きの春を迎えるためのエネルギーや栄養を蓄えますが、一方で余分な水分や不要なものも抱き込むのでさまざまな不調の原因に。

春は軽やかに動きだす季節。あっさり味は溜め込んで淀んだものをさらさらと流してくれるはたらきをします。積もった雪が溶けはじめる雨水はそろそろあっさり味

もっとみる

こよみ薬膳 #雨水 2/19〜3/5頃

本日より二十四節気は「雨水」。
降る雪が雨へと変わる頃。
凍った大地が春の雨でうるおい、ゆるみ、生き物が目覚めはじめます。

ゆるんだ大地から草木が芽を出すように、
この時期は皮膚や目にできものやかゆみなどトラブルが出やすくなる人も。
春は発陳、古きを押し出し新しきを生み出す季節といわれ、
冬のあいだ栄養やエネルギーとともに
体内にためこんでいた要らないものを外へと排出する作用がはたらきます。

もっとみる
立春のこよみ薬膳『酒粕汁』

立春のこよみ薬膳『酒粕汁』



今年は寒波が厳しいですが、
寒さがゆるんでくると気持ちもからだも活動モードに。
動きはじめる前のこの時期はエンジンをあたためる食事がおすすめ。

なんてことはない、関西ではおなじみの「酒粕汁」です。
昨日も食べたよって方もいるかも?
最近では「神戸酒粕 郷土料理化宣言」というキャンペーンも出てきました。

鮭はからだの働きを高める栄養と元気をつくる効能があり、
あたためて元気をつける酒

もっとみる
こよみ薬膳 #立春 2/4~18頃

こよみ薬膳 #立春 2/4~18頃



立春、二十四節気のはじまりです。
梅の花がほころびはじめる頃。
寒さがつづく中にも春の気配を感じます。

「暦の上では春ですが」とはよく言われますが、
実際、私たちの目には見えない雪や土の下では
すでに生き物がそれぞれの春に向けて少しずつ、
でも力強く動きはじめているのだろうと思います。

一方、私たち人間のからだはまだ冬モード。
寒さから身を守るためにからだを縮めていますが、
自然界

もっとみる

季節のリズムに乗って 〜こよみ薬膳〜

今年も立春を迎えました。
「暦の上では春」と言われますが、
この暦とは旧暦と呼ばれる中でも「二十四節気」という暦によるものです。
地球が太陽の周りを一周するのにかかる1年を24の区分に分けています。

その分け目の基準になるのが、
昼間の長さが一番短い冬至と、反対に一番長い夏至。
そのちょうど中間点が春分と秋分、
さらにその間を4つに分けるのが立春、立夏、立秋、立冬です。

春分と秋分はお彼岸にあ

もっとみる