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ご近所猫さん

私はいつも、雨でなければ自転車で最寄り駅まで行きます。
大きな下り坂を自転車で下っている途中から、いつも楽しみにしていることがあります。

それは、駅の近くの駐輪場の近くの家の猫さんとのご挨拶。
アーモンド形の瞳は薄いブルーで、
ヘーゼルナッツ色の毛並みも綺麗。
きっと飼い主の方に大切に育てられているのだろうなと、見るたびに思います。

ベランダの窓の隙間から出てきて、日向ぼっこをしている猫さん。
私が近づくと、小さく鳴き声をあげて、ごろりとお腹を見せてくれることもあり、ひそかな楽しみです。
時にはベランダの柵からよいしょと顔を出してくれるサービスデイもあります!

あまりにも可愛くて、いつも似たような写真を撮っては、
「いってきまあす」と心の中で呟きます。

最近は朝も冷え込み、ベランダでその猫さんを見かけなくなりました。
ベランダの窓が閉まっているのを見ると、「元気かな」なんて考えます。

けれどたまに、あたたかい日があると、やはりベランダに出てきては、
じっと何かを凝視していたり、まったりと寝転んでいたりしていました。

何もその猫さんとは話せるわけでもないし、
他の人の家の猫だから触れませんが、
ただ見ているだけでも癒されます。
電車に乗り遅れてはいけないので、5分もその場にはいられないけれど、
その猫さんに会うと、ほんのり心の中が明るくなります。

秋冬の、つかーんと突き抜けるような空は好きですが、
やはりあの猫さんに会えないのはちょっと寂しいです。
あたたかい日が早く来ないかなあと、冬本番が来る前に既に思ってしまうわけですが、
猫さんも部屋の中でしっかり暖を取ってほしいです🐈

また春になったら会いたいなと、最近はそう思いながらその家の前を自転車で通り過ぎます。

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