好きと言ってもいいですか?-SDGsに疲れたぼくの心の声-
ぼくは、海が大好きです。
2021年に沖縄へ移住して、ダイビングやスキンダイビングを始めました。気づけば起きてから寝るまで、ずっと海とウミガメのことを考えてるよ。
ぼくは、水族館が大好きです。
小さな頃、海に関心を持つキッカケをくれました。
「動物がかわいそう」って考え方もあるようですが、どんな人でも海の世界に触れることができる、とても貴重な施設だと思ってる。
ぼくは、おいしいお刺身やお肉を食べることも大好きです。
環境負荷を考えると、あまりお肉を食べ過ぎるのは良くないらしい。
「ビーガン」「プラントベース」という選択肢が増えることで、食べたい人が食べたいものを自由に選べる。それはとてもすてきなことだと思う。
でも、ぼくは、沖縄の地元産業も応援したいし、好きなものを食べて心豊かであり続けたい。
もっともっと、自由にコトバにしても良いはずの自分らしさなのに。
「え、海のために活動している人が、そんな生活習慣なの?水族館も、お肉も、好きなんですか?」
「環境問題」について発信をしていると、どこかからそんな声が聴こえてきそうで。
自分を否定されたり、仲間が離れていくことを恐れて、気づけば自分の心にフタをしてた。
でも、「海のために」自分らしさを隠すのは、なんだかなー。
好きなものを「好き」と言えない自分は苦しい。
海を愛する暮らし方にはいろんなカタチがあっていいし、それぞれのライフスタイルで持続可能な生活も十人十色。
多様性こそが、サスティナビリティ(持続できる生活)だと思う。
世の中のあらゆる物事は、何か一つに偏っていくと、必ずどこかに歪みが生じる。
サスティナブルとか、環境にやさしいって見栄えのいい言葉だと思うんだけど…
「だれ1人も取り残さない」という本質を、忘れてはいないだろうか?
海の多様性を愛する一人の人間として、
人の多様性も大切にしていきたい。
一人ひとりが、できること、やりたいことをすればそれで◎。
海が大好きな人たちと、「そんな生き方もいいよねー!」と笑顔で認め合える関係でありたい。
もっと気楽に、もっと楽しく、海にやさしい生活の一歩を踏み出せる。
そんなキッカケになれたらいいな。
しおんちゅは、海と人をつなぐ架け橋であり続けたい。