睡眠の質と血糖値との関係について
寝付きが悪かったり、十分な時間寝ているはずなのに疲れが取れないという方は、もしかすると夜間の血糖コントロール不良が関係しているかもしれません。
血糖値が乱れると休息の質が悪くなるのですが、それがなぜなのかについて少しだけお話しさせてください。
血糖は、当然ですが血液中の糖質のことです。
血液中の糖質が増えすぎる(血糖値が高くなる)と肥満になったり血管機能を低下させる原因になりますが、頭や体を動かすエネルギーの源になる重要な物質でもあります。
少し話は変わりますが、体の活動状態は「自律神経」が深く関わっています。
自律神経には、交感神経と副交感神経という2つの相反する役割をもつ神経によって調整されています。
戦ったり逃げたりするとき、つまり体を活動させるときに働くのが交感神経です。逆に体を休めるときに働くのが副交感神経です。
活動時にはエネルギーが必要となるため、体から活動状態にあると判断したとき、血糖値は上昇します。
ですので、何も食べていなくても運動すると血糖値が上昇ますし、もっといえば精神的なストレスを受けるだけでも血糖値は上がります。
これは逆も然りで、血糖値が上がると体は活動状態だと判断してしまいます。
そのため一日の食事の内容やタイミング、運動の強度や時間などを、体質や体調に合わせて調整できないと、夜間の血糖値が乱れることで睡眠の質が低下する可能性があります。
食事や運動を調整して、ぜひご自身に合った体調のコントロール方法を探してみて下さい。
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