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作曲上級 T20.1 (T20.1-K)【簡易版】。 「2声・対位法(C調)」1 「概要(基礎)」

目次(表紙)

対位法
T20.1 「概要(基礎)」

(これは「作曲上級」講座【簡易版】です)


目次

■ T20.1  概要(基礎)

  ①「2声・対位法(C調)」概要


①「2声・対位法(C調)」概要

■ 前書き

「対位法」についての学習にあたり、「目的」により解説もことなります。
「本格的」にとしますと、「和声法」の理論の如く、大変な量の学習が必要となりますし、 「規則」目的となり、「実践」にたどり着くこともできません。

利用目的は、「歌謡曲」等とすると、細かな規則もいりませんから、
ここでは、極力、理論めいたことは除き、「歌もの」の伴奏として使える「対位法」の説明に徹したいと思います。 よって、「規則」目的の方は、各自で学習してください。

それから、「和声法」を理解していることと見なし、冗長的に無駄な話しで長くならないよう、「基礎」的なことは、省略します。

・「対位法」をいきなり学習する人はいないと思います。すなわち、
「和声法」を学習するなり、実践しているはずですので、「感覚」的で結構です。なぜなら

・「対位法」と「和声法」は、まったく別ものではありません。
「和声法」は、「和音の連結」をよりよいハーモニーとして連結することを目的にしているのに対し「対位法」では、いかに「旋律」を重ねて楽曲を作るかを、まず、「視点」にしています。

ですので、「スタイル」は違うものの、最終的には、「重複・共通」する部分もあります。 というより、実践では、「和声法」「対位法」は、混在して使うことがほとんどです。

また、改まってあたらしいことをするわけではなく、「和声法」を参考にできる部分は参考にして「対位法」「プラス」していけばよいです。
ということで、「コード(進行)」併記しながら、学習することとします。


  ■ 「対位法」の目的

「対位法」とは、「旋律」を重ねる技法のことです。
「和声法」では、「旋律」すなわち、「メロディー」という「主」旋律一本あるのに対し、その他の「伴奏」が、「従」するものでした。

それに対し、「対位法」は、「旋律」を重ねる技法のため
「2声」であれば、「主旋律」「対旋律」があります。

「対旋律」も、「旋律」ですが、「一歩下がった、旋律」であり、同時に「伴奏」もかねます。

ですので、「主従」関係はありますが、「和声法」とは違い、「主役(主旋律)」と「準・主役(対旋律)」といった関係ですので、「対旋律」にも、「主旋律」のような「魅力」を持っています。


  ■ 「2声・対位法」の使い方

上声 (ソプラノ)     「メロディー」。「主旋律」
下声 (アルト。テノール。バス)
 「対旋律」。「オブリガード」。「ベースランニング」等。


「対旋律」は、具体的には、「オブリガード」や「ランニングベース(ベースランニング)」などのようにして使います。

・ちなみに、「上声=主旋律」「下声=対旋律」。ということではありません。 逆転する場合もあります。


「まとめ」と「あとがき」

・「2声・対位法(C調)」概要でした。