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フィッツジェラルドの故郷ミネソタへ 1994年

こちらの続きです


社会人2年目
まとまった休みが取れることになり
9月初め、アメリカ・ミネソタ州セントポールへ
一人旅をすることにしました

海外旅行は3度目
そこで一人旅をする私の無謀さに
今更あきれるばかり
何も言わずに送り出した親兄弟にも驚く
チケットは当時大手旅行会社に勤務していた
姉が手配してくれました

当時は、航空券のリコンファームというのをしなければならず
英語で電話をするのは、結構な勇気がいりました
それでもやったんだよねぇ
とまたしても驚く

やり方もわからず、
フィッツジェラルドの伝記を読みながら
セントポールの住所をたどりました

伝記は、アンドルー・ターンブル著
『完訳フィッツジェラルド伝』
こちらは現在絶版になっている様子
当時、住んでいた阿佐ヶ谷の書原という本屋さんに
置いてあり、驚いて買ったのだった
いつ処分してしまったのか思い出せないのが
悲しい

書原は本好きには有名な本屋だったと
知ったのは、阿佐ヶ谷を引っ越した後だった
確かに良い本屋さんで、数えきれないほど行った
現在は、閉店しています

大学卒業と同時に上京したのですが
会社の寮があり、阿佐ヶ谷に住んだのだけど、
これも、縁だったのだろう
本当にありがたいと思う

ミネソタ州の州都は
セントポールで、最大の都市は隣接するミネアポリスです
二つの都市は形が似ていることから
Twin citiesと言われている

セントポールは小さな都市で
ミネアポリスは大都市という印象だった

到着して初日は空港近くのホテルに泊まり
翌日、セントポールに着いた

フィッツジェラルドの生家は
セントポールの中心地から、
ほど近い郊外にあり
すぐ近くにB&Bがあることがわかり
突然訪ねたのですが、
泊めてもらえることになった

もう・・・若かったんだよね
私も

突然言った日本人の若者を
入れてくれたB&Bのご家族に
本当に感謝している

生家を見ていたら、
ベランダにいた住人が
「ここはフィッツジェラルドの生家だよ」
と教えてくれて
「プレートがあるから、見ていいよ」
とのことだった
写真を撮って
お礼を言った

小説の舞台となったホワイトベア湖にも行った
バスで向かい、結構大変だった
少し見て、すぐに都心部に戻ってきた

ミネソタはそこら中に湖がある
車のナンバープレートに
Thousand lakesとあるくらい

5年ぶりに行ったアメリカに
またしても感激した

ミネソタは北国なので
初日は少し寒かったけれど
昼間は暖かく、夜は少し涼しくて
過ごしやすかった

雪深いからだろうか
都心部はビル同士がつながっており
外に出なくても
移動できるようになっていた

電線が地下にあるからか
空が広く感じる

はじめての一人旅、
久しぶりのアメリカに
アップアップしていたことだけは
よく覚えている
無駄にお金も使ったような気がする・・

今ならば、もう少し、うまく旅できるかなぁ・・

また行きたい


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