少しだけ、いつもより優しく
いつもより少し遅い時間に仕事が終わった。
まだ残って仕事をしている人がいた。
「大丈夫ですか?お先に失礼しますね。」
そうやって声をかけ、帰る準備を始めた。
オフィスを出る直前、私には2つの選択肢がある。
①このまま何も言わずにお疲れ様です、と退社する。
②ここで「いつもより優しく」を損得なく、愛を選択し、
「あんまり無理しすぎないようにして下さいね」と声をかける。
さあ、私はどちらを選ぼうか。
私は愛を選択したいのだ。
私は愛を選択したいのだ。もう一度言う。
そんな優しい言葉をかけるなんて、なんだか恥ずかしいな、と思いながらも、愛を選択する。
「あんまり無理しすぎないようにして下さいね」
私は愛を選択できた。
損得なく。
その時の感覚をじっくり感じてみる。
喜んでいる。(自分が)
その喜びは、相手に良い人に思われたかもしれない、というような喜びではない。
「私の中に愛がある」
これを実感できたことに対する喜びだ。
愛をもって、損得なく人に親切にすることは、
誰でもない自分を愛で満たす尊い行為なのだ。
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