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塩野秋
2020年7月19日 21:06
わたしが目を覚ますときは、いつも夕陽が隣にいる。 今日も保健室。重い瞼の下で目を動かすと、わたしの手を握る夕陽と目があった。 外は薄暗い。彼女は電気もつけずに、わたしの目覚めを待っていた。「おはよう明衣」 彼女はわたしの名前を呼ぶ。きっと両親よりも彼女のおはようを聞いている。 重い体を起こし、夕陽の肩にもたれかかる。セーラー服の襟の、少しごわごわとした感触に顔を埋める。夕陽の柔らかなボ
2020年7月14日 23:26
小説小説題名 小説内の事実、かつ簡潔で的確な一文が入る。 追随する世界観、主人公や登場人物の動作が語られる。 三人称であれば視点を移すことが可能。一人称と三人称は混ぜない。 最初は一人称の方が語りやすい。視点が固定されているから、目に見えるものを書けばいい。 説明をするなと言われるが、説明をしなければいけないこともある。文脈の中で、不自然でないように。「セリフの中では、説明をしな