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わたしのおじいちゃん

世は三連休なのに
わたしは今日しか休みがないのツラ…

とおもいながら
あしたも仕事だしもうお風呂も済ませて
今からなにしようかな〜て考えてたら
急におじいちゃんに会いたくなったから
母方のおじいちゃんの話をまとめてみます(?)

わたしのおじいちゃんは頭がいい

昔、大阪外国語大学を目指してたんだって
(いまでゆう阪大の外国語学部かな?)

でも、2回か3回浪人して、
それでもだめだったから大学進学はあきらめて
船乗りになったらしい

だから幼少期は“お船のじいちゃん”とゆう
認識が強かった

船に乗ってどんな仕事をしてたのかはよく知らない
でも半年間、外国のどこかへ
ずっと船に乗って旅しながら仕事して
あとの半年間は家に帰ってきてる
みたいな感じだった

だから海外のお菓子とか
とっても大きな四角い箱に入った
ハーゲンダッツが常に
おじいちゃんちにはあった

ちなみに当時の私は幼稚園児とかだったから
ハーゲンダッツが高いって知らなくて
大きくなってから、
あのアイス高かったんだ…って知った
あの味、いまでもおもいだせるよ

じいちゃんは、船に乗ってるときに
わたしが誕生日を迎えた際は
異国から電報を送ってくれた

キティちゃんが描かれてて
ボタンを押すと音楽が鳴る
開くとケーキが飛び出てくるの

幼いわたしはそれが本当に嬉しかった
まだ実家にあるよ…懐かしいな

じいちゃんは退職してからはずっと家にいた
わたしはよくじいちゃん家に遊びに行ってた
(割と近所だった)

わたしは高校生の頃
国立の大学を目指してたんだけど
高2くらいの頃にじいちゃんが
自分が昔使ってた辞書をあげるってゆってくれた

いまでも持ってるよ
これは和英だから全然使ったことないや笑

めちゃくちゃ時代感じるな…

あ、高校生の頃も電子辞書使ってたから
じいちゃんがくれた英和のほうも
ほぼ使わなかった…ごめんじいちゃん…
でもじいちゃんを支えた辞書たちだから
わたしの受験も支えておくれって
お守りのような存在だったな

右に並んでるのが英和と和英の辞書だよ(2018)

英和はとゆうと、わたしが社会人になってから
やっぱり返してほしいとゆわれたから
じいちゃんに返していまは手元にない笑
もう80くらい?なのに辞書返してって
ゆってくるあたり素敵すぎ…ってなった

もちろん船乗りだったから
英語はペラペラのはずなんだけど
それでも辞書で調べたいことが
あるんだって…はぁ…
じいちゃんのそうゆうところがだいすき

わたしは英語が好きだったんだけど、
じいちゃんに教えてもらったこともあったな

でね、いまでもはっきり覚えている
高2か高3か忘れたけど
じいちゃん家に行ってて、そのあと車で
わたしの家まで送ってくれた日があった
勉強全然頑張れてなかったわたしに
玄関先で“本気で頑張らなあかんよ″
的なことばをゆってくれた

浪人して、それでも夢を叶えられなかった
じいちゃんの言葉だから
本当に心にグサッと刺さって
頑張ろうっておもえた瞬間だった

そのあとすぐにじいちゃんがくれた
英和辞典の一番後ろのページに
そのことばと日付を記したんだ

ちょっとみたいけど
いまは遠くのじいちゃんちにあるから
見ることできないや…
今度じいちゃん家行ったときにみてみよっと

じいちゃんが万年筆を譲ってくれた話は
以前にもnoteに書いたことがあるんだけど

じいちゃんはいっつも本を読んでる人だった
あと5年日記か10年日記か忘れたけど
まいにち日記を綴ってる人だった

そうゆうのを幼い頃からみてたから
わたしも少なからずじいちゃんの影響で
本を読むようになったり
日記を書き始めたりしたのかな…
とかおもってる

わたしの両親はわたしとはほんとに真逆で
まず家に本はないし日記も書かないし
英語には興味ないし
受験だって経験したことがない

だからわたしはじいちゃんと話すのが
結構好きだったし
わたしの知らないことをたくさん教えてくれた
とっても尊敬する人だった

じいちゃんは数年前に施設へ入った

認知症が少しだけ進んできてるらしい

でもね、嬉しいことに
わたしの親友が働いてる病院に
併設してるとこに居るらしく
親友がじいちゃんに会うたびに、
お孫さんと小学生の頃からの友達なんです
って話しかけてくれてるんだって

そしたらじいちゃん、
“いまは大阪で仕事頑張ってるんよ”
ってゆってくれるらしい
わたしのことちゃんとおぼえてくれててよかった…
これからも元気で長生きしてね

ちょっと話は逸れるけど
むかしね、小学生のころの人権の授業で
外部の女性が講演会を開いてくれた
その時に話してくれた言葉がわたしは
この10何年頭の片隅にずっとあって

人は、生まれた順番に死ぬべきなんだよ
それが一番平和で正しいこと
だから親より先に死ぬことは
一番の親不孝なんだよ

そんな話をしてくれた
幼いわたしでもとても納得して
わたし、絶対に両親より早く死なない
って心に誓ったんだ

枯れない花は存在しない
人間だってそう、
命あるものみな同じ運命を辿る

だからこそ一瞬の煌めきを
儚くも目が眩むようなハレーションを
そっと記憶に焼きつけたい

(急に詩人になるのやめてな)

じいちゃん、またすぐ会いにいくね