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『努力』は『夢中』に勝てない

『本当に優秀なメンターは
相手にこうしなさいと指図はしない。
自分の言葉を鵜呑みに
しないようはっきりと釘を刺す』

ある記事を読んだ時に、
ものすごく印象に
残っている文章です。

ある程度、知識や経験が
積み上げってきて、
実績とか自信がついてくると、
自分の意見が正解に違いないと
勘違いしはじめてくる。

僕はそれで何度も
苦い思いをしてきました。

知識や経験があるからこそ、
見える景色があるし、
気づけることがある。
でも、知識や経験があるからこそ、
見えなくなってしまったり、
分からなくなることもある。
専門家になればなるほど、
固定概念でかたまって、
その枠からなかなか抜け出せなく
なってしまうこともある。

本当に優秀な人は
そのことを熟知している。

子どもの地頭を育てるために
必要なことの一つは
『自分で考える機会を奪わないこと』
なんだそうです。

最近、一番、末っ子の
小学3年生の娘を見ていて、
『夢中』のすごさを
あらためて感じています。

娘は料理をつくるのが好きなんですよ。
学校から帰ってきたら、
すぐに何かしら料理を
つくり始めます。

昨日も夜中の12時まで
ずっとお菓子をつくっていました。

ちゃんと、だしからとって、
すごく美味しい味噌汁をつくります。

僕は一切、口出ししません。
自分で考えていろいろと
試しながらやっているみたいです。

僕は最初、
『ネットで調べたら
すぐにやり方が分かるから調べてごらん。
その方が効率的だよ』

そう言っていました。

そしたら、娘はこう言ったんです。

『人が作っているのを見たり、
自分で作り方を想像して
自分のやり方でとりあえず作ってみる』

確かにネットで調べて
作った方がはるかに時短だし、
効率的です。

ただ、裏を返せば、試行錯誤したり、
失敗したり、想像する機会が
極端に減ってしまうし、
固定概念で固まってしまう。

とりあえず、自由に自分がやりたいように、
自分の想像力を働かせてやってみる。

そんな経験からしか
得られない事が必ずある。
そんな経験があればあるほど、
臨機応変に対応する事が
出来るようになるし、
いろんなアイデアが
浮かびやすくなっているはすです。

それを最近、娘から
教えてもらいました。

びっくりするほど、
料理の腕がどんどん、
上がっていく娘を見て、
『夢中』ってやっぱり
すごいなぁと感じています。

なによりも、すごく
楽しそうな姿を見れるのが嬉しい。

親としては、子ども達が
楽しそうにしている姿を
見る事以上の幸せはありません。

『努力は夢中に勝てない』

『努力』はたいした事ない。
『夢中』は最強です。

今日も朝から料理の材料の
買い出しに行くことになると思います。
でも、そんな時間も
僕にとっては大事な時間です。

そんな娘の将来の夢は
『和菓子職人』なんだそうです。

僕が出来る事はただ一つ。
子ども達の成長の邪魔をしないこと。

写真は昨日、娘が『パパ食べて』
と僕に渡してくれたお菓子です。


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新里哲也|沖縄プロデューサー
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