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利害関係のない人からの情報にこそ信憑性がある


『悪口はいいけど陰口はダメ』
毒舌を売りに活躍している
タレントの有吉弘行さんの言葉です。


口が悪いのになぜか、
人から好かれる人っていますよね?


そんな人ってだいたい、
本人がいる場所で悪口は言うけれど、
陰口は一切、言わない人だったりします。


人の噂は良くも悪くも
第三者からその情報を聞くと
影響力が増大するモノです。




そのことを心理学では
『ウィンザー効果』と呼びます。



第三者を介した情報は
パワーが全然違う。



『仕事出来ますね』
って言われるよりも


『○○さんが仕事出来るねって言ってたよ』
と言われた方が断然、嬉しい。


『うちの沖縄そばおいしいよ!』

って言われるよりも

『あそこの沖縄そば
 めちゃくちゃおいしかったよ』

って言われたほうが
何倍も行きたくなる。



ウィンザー効果は、
ユーザーや顧客の購買欲求に
大きな影響を与えます。



『私は人望のある人間です』


と自分で言っている人の話を
100%鵜呑みにする人は少ないと思います。


ただ、同じ言葉でも第三者から


『あの人はみんなから頼りに
 されている 人望のあつい人です』


と聞くと、何の違和感もなく、
自然に受け入れる事ができる。



『好きだよ』

と直接言われるよりも、
共通の友人から

『あいつはいつも
 君の話ばかりしている』

と言われる方が心に響いたりする。



『ウィンザー効果』は
ヨーロッパ上流貴族の社交界を舞台にした
自伝的スパイ小説の登場人物
ウィンザー伯爵夫人の


『第三者の褒め言葉が
 どんなときも一番効果が
 あるのよ忘れないでね』


という台詞に
由来しているとされています。



偉大なリーダーと呼ばれている方々は
あえて、第三者を通じて、
間接的に人を褒めるという話を
聞いたことがあります。



売り手が必死に
アピールしている商品よりも
実際に買った人の体験談の方が
圧倒的に信憑性があります。



広告で発信する情報よりも、
テレビや雑誌の取材を
受けたという情報の方が
信頼度は高かったりします。



ウィンザー効果が起こる理由としては、




『利害関係のない人からの
  情報は信憑性がある』
と人は無意識のうちに感じるから。




物を売ろうとしている人は、
その商品のメリットなど
いい話しかしない傾向があります。



ただ、利害関係のない人は
メリットを伝える必要もなければ、
それを買ってもらう理由もなにもない。



『何の得もない人の意見は、
  相手の心に響きやすい』



自分が信頼している人や
身内や親しい人からの情報なら、
なおさらです。



悪口や影口はそれの
逆バージョンです。



軽い気持ちで言った言葉が
第三者を通じて間接的に
本人に伝わると
『ウィンザー効果』によって
何倍にも大きくなって、
取り返しがつかないことに
なりかねません。



『悪口はいいけど陰口はダメ』



有吉弘行さんの言葉は
心理学的に見ても
すごく理にかなっているようです。




『第三者の褒め言葉が
 どんなときも一番効果が
  あるのよ忘れないでね』


『軽い気持ちで言った言葉が
 何倍にもなって取り返しの
 つかないことになりかねない』



『ウィンザー効果』は
情報を良くも悪くも何倍にも膨れ上がらせる
『情報増幅器』みたいなモノ。



上手く使うかどうかは
あなた次第です。


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