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商品をものすごく売る人の根底にあるのはマーケティングスキルではなくて『思いやり』

かつて全国のボイスレコーダーの販売台数が
年間、40万台いけば良い方と言われた時代に
ジャパネットたかた、創業者の高田社長は
なんと、一日で50万台を販売したそうです。



あるテレビ番組のインタビューで
『売れる理由』について、
質問された際にこう答えています。


『どれだけお客様の心を
 震わせることが出来るか』

『いかに自分事として
  イメージさせられるか』


元々、ボイスレコーダーを
使っていたのは
ほとんどがサラリーマンで
使う用途もたいていの場合、
会議を録音するという目的でした。


それを共働きで忙しく、両親があまり、
家にいない家庭に向けて、
子どもとのコミュニケーションツール
として提案しました。


ひとり寂しく帰ってきた
子どもがボイスレコーダーの
ボタンを押すと、お母さんの声で


『○○ちゃん、お帰り~』

『夕食は温めて食べね』

『おやつ買ってあるからね』


と話しかけてくる。


メモ書きでもなんでも、
情報自体を伝えることは出来ますが、
当然、お母さんの声だと
子供は安心しますよね。


離れていても
繋がっている感じがするし、
愛情を感じることができる。


その様子を映像にして
ボイスレコーダーを販売したんです。



すると、共働き家庭の
お母さんから注文が殺到。


『心が震えたんでしょうね』

『これは自分のことだ!
 と思ったんでしょうね』



また、お年寄りに対しても、
ボイスレコーダーをおすすめしました。


今までボイスレコーダーとは
まったく縁のなかった方々です。

自分には関係ないと
ずっと思っていたでしょうね。


ところが高田さんはお年寄りに向かって、
買い物に行く前に、ボイスレコーダーに
買うべきモノを録音して
おいたら便利ですよ。と伝えた。


操作が分かりやすいように
ジャパネットタカタ、
オリジナル商品として、
録音ボタンを大きくした。


操作が簡単で、
ボタンを押すだけなので
スマホが使えない、
老眼でメモが見えにくい
書くのがめんどいと感じていた
お年寄りの心を鷲づかみにしました。


『アイデアって寝る時によく
 思い浮かぶので
 私はベッドの横にこれを置いて、
 アイデアを思いついたときに
 すぐに録音するようにしています』



と自身の体験談も交えて伝えています。



お客様は機能や使い方に
興味があるのではなくて、
『その商品を買ったら、
 自分の生活がどのように
 変化するのか豊かになるのか』

にしか感心がないようです。



そんなジャパネットタカタの
キャッチコピーは


『今を生きる楽しさを!』


高田さんは
 

『実は、わたくは口ベタなんです。
 うまく話そうと思っていないので
 まったく緊張しません』


とも語っています。



『うまく話す』のではなくて、
『わかりやすく伝える』



そして、もう一つ、大事にしているのは
『面白く伝える』 なんだそうです。


これだけ、モノが溢れている時代。
差別化が難しい時代。


商品やサービスの機能や質以外の
『伝え方』や『接客』などの重要性が
増々、高まっていくんじゃないですかね。



『相手の心を震せたり、
 感動を伝えることができる人』

『これは自分のことだ!
 と感じさせることが出来る人』



今後、商品やサービスを通して、
人を感動させたり、
幸せにすることが出来る人の
ところに人はどんどん、
集まっていくと思います。


ネット通販の売上が
どんどん、増加しているのと同時に、
リアル店舗で人と接しながら
買い物をしたいと感じている人も
増えているそうです。


どんなにネットの世界が
発達しても人間に感情がある限り、
そこは永遠に変わることは
ないんじゃないですかね。



必要なのは相手以上に相手のことを
理解しようとする感性なんだと思います。


高田さんはその能力が
ものすごく長けていたからこそ、
大きな実績をあげることが
出来たんでしょうね。


ただ、その根底にあるのは
マーケティングスキルではなくて、
『思いやり』
なんだと思います。

ちなみに僕は
ジャパネットタカタの
宣伝をしているわけでも
ジャパネットタカタの
回し者でもないですよ笑

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