何も残せないということ

二酸化炭素
炭化した五体
積み重ねてしまった生命の啜り泣く声
これ以上に何も残せないということ

目的地のわからない鈍行電車に
争おうと必死に後列の車両に乗り換える
それはただ刹那を後伸ばしにする嘲笑の行為
これ以上何も残せないということ

人間の顔を鋭く睨みつけ
人間の目は真っ直ぐ見れない
それでもニンゲンに可能性を抱く
これ以上何も残せないということ

まだやれるの終着点は
おそらく自分で決めてしまう
心のどこかで思っているはず
これ以上何も残せないということ

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