マッキンゼーで叩き込まれた超速フレームワーク〜第一章:空・雨・傘(後編)〜
こんにちは皆様。矢島です。
今回は前回に引き続き、”空・雨・傘”について書いていきます。
前は空雨傘とは何か、またそれがもたらすメリットを紹介しました。
今回は実際に利用していくにあたっての注意点を紹介していきます。
空・雨・傘の注意点
まず復習として、”空・雨・傘”は事実・解釈・解決策をセットで考えることが前提となります。
その上で、最初に考える”事実”がとても重要な要素となってくるのです。
この事実の部分で認識を誤ってしまうと、その後に考える解釈も解決策も全く見当違いのものとなってしまうのです。
正確に”事実”を認識するために
誤ったもの解釈や解決策に行かないためには以下2つの要素が必要となり、重要となります。
①量
事実を解釈するには量が大切です。前回述べた空雨傘の例では、”空”で判断していましたが、これだけでは本当に雨が降るのか判断するには少ないです。それが本当に雨雲なのか定かではありませんし、雲はあるけど降らないケースもありますよね。もし雨が降らなければ、傘という荷物が増え、取り越し苦労となってしまいます。
そこで天気予報を確認したり、雨雲レーダーを確認することで事実のための情報量を増やします。そうすれば、雨が降る確率をより正確に判断でき、解釈と解決策へ活かすことが可能となります。
これはビジネスで言えば、現場でのヒアリングにあたります。では何人くらいにヒアリングを行えば良いのか。ユーザビリティ研究の権威であるヤコブ・ニールセン博士は3人にテストを行えば解決すべき課題の約70%を、5人だと約85%を見つけられると述べており、最低3〜5人へのヒアリングを行えば必要な情報は集められることがわかります。そうすれば、集めた情報の真偽が見極めやすくなり、適切な解釈や解決策に活かすことができます。
②質
事実を見極めるための情報は新聞やインターネット、雑誌等、数多くの方法で入手することができます。ただそれらはアナリストや評論家といった第三者のフィルターがかかっているので厳密な意味での事実ではなく、フィルターがかかったものとなっています。これらを2次情報と言います。
したがって、本当に集めるべきは1次情報と言われる第三者のフェルターのない事実となります。集める手段としては、該当する第三者に直接話を聞く、2次情報の当該人物から話を聞く等、現場で徹底的にリサーチすることです。今であれば、ネットも流通しているため、いくつかの2次情報から共通している情報を見定め、1次情報を把握することも有効かと思います。
これはビジネスで言えばヒアリング内容にあたります。仮に100人にヒアリングを行ったとしても、必要な情報を集められなければ解決まで至りません。ですので単なる情報の蓄積を避けるために、”5W1H”を基にヒアリングを行うことが有効です。これにより詳細な情報を収集することができ、課題の全体像を掴むことができ、適切な解釈・解決策のために活かすことができます。
上記2点の”量と質”を掛け合わせることで、”空・雨・傘”において重要な”空(事実)”を正確に捉えることができ、より精度の高い解釈・解決策まで持っていくことができるのです。
まとめ
今回は”空・雨・傘”の注意点について述べました。
空雨傘において空の認識を誤ってしまうと雨傘でも誤ってしまうため、空を正確に把握することが必要です。
そのために必要なことは”質✖︎量”。多くかつ詳細な情報を集めることで、空はより精度の高いものとなり認識違いを回避し、正確な雨傘を導き出すことができるようになります。
あくまでこれも僕の解釈が入った2次情報となっているのでより正確な情報を得たい方は是非本を読んでみてください(^^)
(ステマじゃないですからね!!!!!!本当に!!!!!)
(参照:マッキンゼーで叩き込まれた超速フレームワーク,大嶋祥誉)
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