マッキンゼーで叩き込まれた超速フレームワーク〜第二章:So what?とWhy so?〜

こんばんは。今週もヴァイオレットエヴァーガーデンが見れなかった矢島です。

そろそろ公開から日数が経ったし、そろぼち当日凸っても見れるのでは?と甘い気持ちで映画館に乗り込んだ結果、しっかりと席が埋まっていました(予約せぇ)。

さて今回は、第二章に移りまして、”So what?とWhy so?”のフレームワークについて紹介します。
これは解決するための第一歩と言える”真の問題を見つける”を行うために利用するフレームワークとなります。


So what?Why so?とは

①So what?=だから、何?

ある現象が起きた時に、それによってどんな結果になったのかを掘り下げるものです。
例えば、”渋滞が起きている”という現象があった場合、So what?を適用すると、”目的地への到着が予定より遅れた”という結果を導き出せます。
普段の生活から無意識にされている方も多いのはないでしょうか。

②Why so?=それは、なぜ?

ある現象か起きた時に、その原因を掘り下げるものです。
先ほど例にあげた”渋滞”を例に挙げ適用すると、”予定してたルートで事故が起きたから/工事による車線減少が起きているから”といったような直接的な原因が明らかになります。
こちらも普段の生活で何か起きた時、無意識に原因を探ったりする方が多いのではないでしょうか。

双方違う部分は、
”結果(事実)”を深掘りしているか/”原因を深掘りしているか”
という点が大きな違いであり、特徴でもあります。


何故”So what?””Why so?”使うのか?

このフレームワークを行う目的は、

”本当の原因を見つけること”

例えば、あなたが包丁を使っている時に指を切ってしまいました。それに対する今後の対策が「切れ味の悪い包丁に変えよう!」だったとします。

それは本当の原因を炙り出せていますか。直接的な解決につながっているでしょうか。

ここで一歩立ち止まって、本当の原因を考えると「包丁の使い方ができていなかったのではないか?」という解釈が出てきます。
あなたは包丁で何かを切る時に「猫の手(指を切らずに包丁を使う方法)」をできていませんでした。そこで今後の対策、解決策として「正しい包丁の使い方を覚えよう!」となりました。

後者の方が”本質的な解決”に向かっていることがわかります。
前者の場合だと、切れ味の悪い包丁(狙って買えるものなのかな...)を買ったとしても使い方がお粗末だと同じ結果が起こる可能性が高いです。
しかし、後者であれば、先人の料理猛者たちが編み出した怪我をしづらい方法なわけですから解決策としては有効ですよね(マスターするまでは怪我しそうだけど...)。

このように最適な課題解決のためには、
”真の原因を見つけること”が必要不可欠です。

そこで用いるのが今回のフレームワークとなります。


"因果関係"と"相関関係"

このフレームワークを利用する前に理解しておくべきことが2点あります。
一つ目は”因果関係”、二つ目は”相関関係”。
卒業論文とかで耳にタコができるくらい教授に言われたことがある方も少なくないはず。

まずは意味を整理すると、

因果関係=結果に対しての直接の要因となっている関係
相関関係=結果に対して関連性があるが、直接の原因とは断定できない関係

先ほどの包丁の例を用いると、
因果関係=包丁の使い方が悪い
相関関係=包丁の切れ味が良すぎた

と当てはめられます。

包丁の使い方が悪いと確かに指を切ってしまうことに直接的な原因となりますが、切れ味が良すぎることは直接的な原因とはなりません。
切れ味の良い包丁を使う料理人が、包丁を使うたびに指を切るわけではないということが示しています。

この例からもわかる通り、因果関係にある”原因”を見つけ出すことが直接的な課題解決へと繋がるわけです。

そして、それを行うために利用するのが今回のフレームワークということになります。


具体例

流れを見るのが最もわかりやすいと思いますので、実際にこのフレームワークを利用した流れを見ていきましょう。
まずは今回適用する場面はこちら。

現象:雨の日に電車が遅れやすい
要因①雨の日は電車がスピードを出せない
要因②雨の日は乗客が増え、いつもより乗り降りに時間がかかる

要因①②にそれぞれフレームワークを当てはめていきましょう。

要因①雨の日は電車がスピードを出せない

So what?

普段より到着に時間がかかっている

Why so?

乗客が多くなるので、スピードが出せないのかもしれない

要因①では、最終的に出てきた要素が”雨の日”と相関していません。
乗客が多い晴れの日に遅れが出ているのかというと必ずしもそうでない上に、雨の日でも電車は通常通りのスピードで走っています(運転手様神)。
つまり因果関係にある直接の原因とは考えづらいですね。


要因②雨の日は乗客が増え、いつもより乗り降りに時間がかかる

Why so?

普段は徒歩や自転車で通勤している乗客が電車を利用する。
また、遅れを見越した乗客が、普段より早く乗車しようとすることで人が集中する。

So what?

乗客が多くなる上に、傘などの荷物が増え、乗り降りに時間がかかる

So what?

乗客の乗り降りに時間がかかることで停車時間が長くなり、遅れが発生する

要因②は因果関係が成り立ちます。まず矢印同士の要素が相関しており、最初と最後の要素が見事につながります。したがって、因果関係にあたり直接の原因と断定できます。

このように”So what?Why so?”を繰り返すことで、”真の原因を見つけること”ができるのです。


まとめ

今回は”So what?とWhy so?”について紹介させていただきました。

冒頭でも述べましたが、日常生活で目の当たりにする現象に対して、無意識的に利用されている方が多いフレームワークかと思います。

是非日常生活で起こったことや仕事で起こったことに当てはめて考えてみてはいかがでしょうか。

次回はこれを利用することによって得られるメリットを簡単に紹介します。
後編というかおまけみたいになります笑(構成ちゃんと考えます、はい)


(参照:マッキンゼーで叩き込まれた超速フレームワーク,大嶋祥誉)

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