ごほうびの旅 サンライズ出雲 ~ 出雲大社 玉造温泉 皆生温泉 境港 松江城 米子へ ~

旅に出る。平日の一人旅だ。仕事は休む。休みをもらった。
長きにわたる労働の褒美として、平日に休みをもらえる制度を使った。
憧れの寝台列車に乗る。サンライズ出雲だ。
家族で何度も乗ろうと挑戦したが、切符を取れなかった。
一人分だと、すんなり取れた。それを使う。
家族には申し訳ないが。
家族からは、「よく下見をしてきて。今度みんなで行こう。」と言われた。
行きは東京から出雲市。帰りは米子から東京。
先に行きが取れた。帰りは無理と決め付けて、新幹線か飛行機を考えていた。が、帰りも取れてしまった。帰りは朝7時頃に東京駅に着くのには少々辟易する。しかし、ほろ酔いで、無精髭を生やして、労働に赴く者たちと逆行して、下り電車に乗り換えて東京都下ではない首都圏にある我が家へ向けて家路につくのもまた一興かと。

サンライズ出雲が一ヶ月前から切符を取れることは知っていた。ダメ元でネットで申し込んだ。5489というJR西のサイトを使った。
ネット上では、チケットを取るための方法が様々に掲載されている。みどりの窓口に朝一番に並んで一ヶ月前の10時に駅員に入力してもらうのが良い、などと。しかし、そんな暇はない。ネット上の情報を読めば読むほど非現実的だ。また、行きつけの緑の窓口などない。よって、ネットを使った。

すると、取れてしまった。もっとも、ただ一部屋取れたというだけであって、部屋のグレードや、進行方向に対して右か左か、二階か一階かなど環境は何も選べなかった。ただ、B寝台が取れた。私は小躍りして喜んだ。そして、自分がそんなに鉄道オタクだったのかと、意外な感じがした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?