Shin|HR Operation

HRBP経験を経て、現在HRオペレーション関連の効率化・BPO・システム設計関連を中心…

Shin|HR Operation

HRBP経験を経て、現在HRオペレーション関連の効率化・BPO・システム設計関連を中心に業務改善を手掛けています。

最近の記事

なぜ私の友人A君は、ジョブ型人事の評価制度を見限るようになったのか

人事評価のシーズンがやってきた 上半期も終わりが近づき、サラリーマンであれば避けて通れない、あの季節がやってきました。そうです、人事評価査定シーズンです。 人事評価制度については、等級制度・報酬制度と並び、人材マネジメントの根幹を成す手法の一つです。 少し前にジョブ型人事制度についての記事を書きましたが、近年は職能的な評価よりも職務的に報酬を設定していくジョブ型人事制度の高まりにより、そもそも評価分類が5段階→3段階に大ぐくり化されていく等、評価がAだったのか、Bだった

    • HR分野でのキャリア形成、今が分水嶺

      初めての転職から3年が経過し、人事業務オペレーション関連のマネジメント業務の経験を一定程度積んだ今、ネクストキャリアについて考え始めている。社内リクルーティング制度も整備され、「キャリアは自分でデザインするもの」という意識がここ数年で社内でも浸透する一方、自分で次やりたいことが明確にならないと、次の配属が勝手に決まっていく方がもはや楽なんだよなと心の声が囁き、首を横に振る。いや、自分で選択できる環境があって選択しないのは罪だと。 部門付人事での人事オペレーション経験が約4年

      • ジョブ型人事制度を深く理解する7つの質問:人事の専門性を高めるための探求

        「ジョブ型人事制度」 – 人事パーソンであれば、誰もが耳にする言葉でしょう。しかし、その本質を理解し、導入の意義や設計、運用について自分の言葉で語れる人はどれほどいるでしょうか? 私は約5年間メンバーシップ型の企業と言われる人事制度の企業に勤めた後、縁あって現在の会社に転職することとなりました。 そこで、ジョブ型人事制度というこれまでとは異なる手法による人材マネジメント出会い、徐々に社内の雰囲気・そして自分自身の意識が変わってきていることに気づきました。 「無意識レベル

        • 大手企業人事でこのまま働き続けても大丈夫?答えはあなた次第でYesでもNoでもあるそのわけ

          35歳転職限界説、その時が少しずつ近づく不安 先日、私と同じく日系大手企業の人事部門で働く友人から「このまま大企業の人事で働き続けていいのかな?ベンチャー人事とか経験した方がいいのかな?」と相談を受けました。時代は変わっていてそんなことないよと周囲からいくら言われようと、”転職35歳限界説”は否が応でも30歳前後となる僕らの目の前にはちらつきます。 私自身も、日系大手企業の人事部門での約七年間の経験があるだけで、両者を経験した立場で「どちらがいい」というアドバイスはできま

        なぜ私の友人A君は、ジョブ型人事の評価制度を見限るようになったのか

          「人事業務プロセス改革活動」を振り返ってみて

          約2年間取り組んで来た、”人事部門の業務プロセス改革活動”について、一区切りついたこのタイミングで振り返ってみました。人事全体を横断的に見て、様々な関係者と一緒に進めた今回の活動はとても学びが多く、記憶が薄まる前に記録に残したいと思い、記事を書くことにしました。 なぜ振り返りが必要だと思ったのか?今回、思い立って一度記事に纏めておこうと思ったのには理由が2つあります。一つ目は、”整理することで定着するから”です。これまでの経験上、3〜4年毎に新しい環境に移ることが多いですが

          「人事業務プロセス改革活動」を振り返ってみて

          HRのSharedServiceモデルがEmploye Experieneに与える影響について考えてみた

          大企業HRオペレーションモデルの特徴  とても当たり前ですが、大企業には数多くの従業員が在籍します。社員1万人を超える会社ももちろんあり、その場合約100人超の人事部員がいることも珍しくないです。(2社の経験上70人の社員に1人くらいの比率で人事) 大企業人事ではその組織の大きさゆえに,「●●部門担当人事」といった部門ごとに担当が配置されるか、「採用担当」「出向手続き担当」といった機能ごとに組織が構成されている場合が多いです。 私はこれまで2社の大企業人事を経験してきま

          HRのSharedServiceモデルがEmploye Experieneに与える影響について考えてみた

          高いところからものを見るということ

          おはようございます。先日、タイトルにある通り”高いところからものを見る”ということが大事だな と感じる出来事がありました。 以前実施した全従業員を対象したエンゲージメントサーベイの結果を受けて、所属長から呼ばれた私は「担当の皆の本音ベースの意見が欲しい。幹部を除いて担当だけでサーベイの結果についてディスカッションしてくれないか?特に、チーム間のコミュニケーションの課題感について話をしてほしい」と依頼を受けました。 私たちの組織全体としては、人事業務のDXを推進するというミ

          高いところからものを見るということ

          『人材版伊藤レポート』について考えてみた

          0.はじめに昨今、私が所属するHR領域では、JOB型・Well-being・パーパス経営・HR Tech・データドリブン人事といったはやりワードが続出しており、なんとなく上澄みだけすくっているけど、結局何をやっているのかよくわからないという様な感覚を持っている人も多いと思います。 そこで、「まずは基本に立ち返ろう」ということで、企業経営に多大なる影響を与え、これらトレンドを世に広めるきっかけとなった要因の一つである人材版伊藤レポートについて、人事担当者目線で本気向き合ってみ

          『人材版伊藤レポート』について考えてみた