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【4大中国ECを大分解】まずはじめに使うべきECプラットフォームは?

皆さん、おはようございます!
meyco株式会社の山本です。

9月も最終週となり、もうあっという間に秋になりますね!
弊社としても9月は2期が終わる月なのでラストスパートでチーム一同気合が入っています🔥

さて、今回は中国ECプラットフォームに関して記載していこうかと思います。背景としてはこのnoteを読んでくれた方やお会いされる方とお話している中でSNS(WeiboやRED、Wechat)の理解は進んでいる中でECに関しては全くといっても理解が進んでいなかったことが挙げられます。SNSは日本在住の日本人でも簡単に使用できますが決済機能などが入るECとなると一気に使用難易度が上がってしまいます。それが原因で少し敬遠している人が多いのでは?と思っております。この記事で少しでも皆さんの中国ECに関する理解が促進され、中国ECの可能性を感じてもらえればと思っております。

中国のECのトレンド

中国ECも日本同様、ECには①プラットフォーム型、②自社EC型があります。その中でも中国では「プラットフォーム型」(日本でいうAmazon/楽天)が主流のEC販売となっております。その中でも、中国ECサイトにおいて最も大きな勢力となっているのが、アリババグループ(阿里巴巴集団)です。中国ECの雄、「淘宝網(Taobao.com)」だけではなく、「天猫(Tmall.com)」やその越境版「天猫国際(Tmall Global)」も運営しており、アリババグループだけで中国のECシェアの約半分を握っております。

アリババグループの2020年の3月末までの決算でも年間売上高においては年初計画を上回る形となり、前年同期比35%増となったと発表しており、更なる拡大が見込まれます。

また、直近で見ると拼多多(Pinduoduo)の急成長がよく日本でも話題に上がるようになりましたがシェアで行くとタオバオが圧倒的、という形になっております。ターゲット層の違いや共同購入型のソーシャルコマースであることなど尖った特徴もあるので、それぞれが中国で今後どう成長していくかは非常に私も楽しみです。

ECサイト別の違い

ここまで中国ECのトレンドなどを記載してきましたが他にも特徴のあるECプラットフォームなどは多数存在します。その中でも非常にシェアの高い大手のプラットフォームのみ特徴をまとめてみました。

天猫(Tmall.com)
BtoCの企業の公式ショップが集まる「公式」のイメージが強いECプラットフォームです。「偽物が多い」とよく言われる他プラットフォームと違い、完全に審査を行う公式通販であることから「偽物ではない」「正規品である」と安心して購買できることが人気の要因です。
また、天猫国際(Tmall Global)という越境ECのためのプラットフォームも兼ね備えており、中国法人がなくても出店可能となっております。
淘宝網(Taobao.com)
中国で一番主流のECサイト。何か買いたいと思った時にその相場料金の検索含め、最も利用されています。基本はCtoCなので天猫と比べると偽物のリスクなどは若干あります。現在では、中小企業なども出店しているため、BtoCも含まれており、プラットフォームとしての信頼性も上がってきている。圧倒的な出品者数により、競争性は非常に高く、「割引勝負」になっている状態も散見されます。
拼多多(Pinduoduo)
拼多多(Pinduoduo)は2015年に誕生した新興ECプラットフォームです。先述したような共同購入型のソーシャルコマースの仕組みを持っており、複数人数で共同で購入することで割安で購入できる仕組みです。友人、家族などに呼びかけて一緒に購入することで、より安く購入することができます。また直近では農産物の売上を挙げていく、という指針も出している。地方産業の活性化にも力を入れていきそうです。
京東商城(JD.com)
JD(ジンドン)と呼ばれることの多いBtoCのプラットフォームです。ショッピングモール型のプラットフォームとは異なり、総合小売店としてECを展開しており、日本の「楽天市場」や「Amazon」に近いものの売り方をしております。パソコンや家電、携帯電話などの商品が強いですが、他の商品(家具、アクセサリー、化粧品など)含め、幅広く展開しています。
天猫国際同様、越境EC向けサイト「京東 全球購(JD World Wide)」があり、日本企業でも使用しているケースも多いです。

このようにタオバオ以外にも多種のECサイトが使用されており、それぞれに特徴があります。その中でもタオバオが一番主流になっている理由としては「欲しい商品は何でも揃っている」「最安値を知れる」辺りが主な理由になっており、「とりあえずタオバオで確認する」といった顧客の動きがあることが推測されます。

【深掘り】タオバオの特徴

これまでいくつかのECプラットフォームかを紹介させていただきましたがその中でも初期進出にはベストだと思われるタオバオについてさらに詳しくまとめてみました。

①圧倒的なユーザー数

タオバオには月間アクティブユーザー数が7.5億人に達しています。中国全体からの人口比率(約14億人)で見ると、中国大陸全体の54%が何らかの形でタオバオを月に1回は利用している形となります。そのことからもタオバオで売ることがリーチを広げるための施策としてはいいことが分かります。

元々はメインのユーザー層は、北京、上海、広州といったいわゆる都市部に居住する若者層(80年代〜90年代生まれ)と言われていましたが、現在では居住地域によるユーザー分布の差はなくなってきております。

②進出ハードルの低さ

日本企業が中国ECに進出しようと思った時に「どこのプラットフォームに出すのか」はよく迷います。公式感のある「天猫国際」「京東 全球購」は最初の保証料で数百万円かかることや、手数料も3~5%ほど取られます。これでは投資回収イメージが湧きにくく、進出することが難しくなってしまいます。

それと比較し、タオバオでは出店に保証料は必要ありません。また、手数料も0%であることから非常に進出しやすいプラットフォームとなっております。

③タオバオライブとの連携

タオバオライブがアプリとしてリリースされて約1年が経ちましたがその成長性は圧倒的です。Douyin(日本でいうTiktok)や他のSNSもライブ販売を進めておりますが元の圧倒的なECプラットフォームとしての実力に後押しされ、タオバオライブが最も主流なライブコマースとなっております。昨年度対比でもGMVベースでも100%以上の成長をしており、次の購買喚起施策としてのスタンダードになりつつあります。

タオバオに出店することでタオバオライブからのシームレスな顧客体験を提供することができ、売上増加に繋げることができます。

まとめ

これまで様々なプラットフォームの中から特にタオバオに焦点を置いて記述してきましたがいかがでしたでしょうか?中国EC進出の方法はいくつかありますがもし少しでも不安を感じる方がいらっしゃればまずタオバオのBtoCもしくはCtoCに出店してそこでPDCAを回しながら次のフェーズに進めていくのも一つの手かと思います。

もしくは既にタオバオ、天猫に店舗を持っている代理店やEC企業に商品を出店させてもらうのも一つですね(弊社でもやっているのでご興味あればお声がけください🙋‍♂️)。

中国進出は初期投資がかなりかかる、とよく言われておりますがその中でもできるだけローリスクにする手法はいくつもあります。その辺りご興味がある方がいらっしゃれば色々お話しさせていただきたいと思っておりますのでコメント等お待ちしています!(もちろんFBTWでも大丈夫です〜!)

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