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CMO 中澤伸也のプロフィール

Repro(株)CMO兼CPOの中澤です。Web担当者フォーラムの漫画「デジマはつらいよ」の原案も執筆してたります。自分のプロフィール書くのってめっちゃ恥ずかしいですね。

あなたは何者なの?

中澤伸也と申します。およそ20年間に渡り、デジタルマーケティングの最前線で働かせて頂いております。デジタルに関しては、広告、SEO、オウンド、AIあらゆる方面に精通していますが、最近まではDX推進の責任者をマーケティングも見ながら取り組んでました。

2020年4月に約5年間勤めた株式会社IDOM(中古車のガリバー)を辞め、カスタマーエンゲージメントプラットフォームを国内で展開する、マーケティング支援会社、Reproの取締役CMO兼CPOに就任しました。

自分の持論としては、マーケターが本来責任を負うべき領域は、単に広告宣伝やデジタルマーケティングの領域に留まらず「広義のマーケティング」、つまりは4P・4C全体にあると考えており、CMOだけでなくCPO(チーフ・プロダクト・オフィサー)を兼任させて頂いています。

Reproに転職した理由や、その胸に秘めた野望などは、コチラに詳しく書きましたので、ご興味がありましたら、お読み頂ければますと幸いです。

隠れたデジタルマーケ先端企業「IDOM」

直近まで、デジタルマーケティングの責任者をさせて貰っていた「IDOM」という会社は、中古車のガリバーで有名な会社で、全国に570店舗以上の店舗を展開している会社です。バリバリのリテイル企業なのですが、実は意外にも「デジタルマーケティング先進企業」でもあります。

デジタル広告を含むデジタルマーケティングへの投資では、おそらく日本のリテイル企業でも上位10位に入る○十億円の投資をしている会社なので、運用型広告に関わっている方に取っては、メジャーな存在かもしれません。

そして、店舗をメインとする企業にも関わらず、会社の全売上の約50%近くはデジタル経由で生まれています。

IDOMの社名は「挑む」から来ており、名前からもわかるとおり「挑戦する事」を最上の美徳とする企業文化であり、おかげ様で、デジタル面においても、AIやチャットを含め、日本最先端の取り組みをさせて頂いてきました。

デジタルマーケターとしては、まさに最高の環境とも言え、5年前(2015年)に、IDOMの入社を決めた際に、周囲の多くの方から「なんでIDOMなの?」と聞かれまくったのですが、その理由がここにあります。

そして、IDOMでは、マーケティングの根本的改革をミッションとし、日本で恐らく最も早くチャットマーケティングに本格的に取組んだり、AIを用いたクルマ買取アプリの事業を起こしたり、最先端のローカルSEOを実現させたり、CRMデータと広告データを統合した自動最適化を行ったりなど、かなりエッジのきいた取組を多数行わせて頂きました。

相変わらず、講演依頼などは積極的に請け負っていたのですが、Web担当者フォーラムでの「デジマはつらいよ」の原案執筆は、とても良い経験となっており、noteで記事を書くキッカケの一つにもなりました。

自分の経歴はインターネットの歴史と共に

自分のビジネスマンとしてのスタートは、(株)ソフマップという家電量販店で「店員」としてスタートしたのですが、約8年間、店舗で店員として店長としてお客様と直接触れ合えたのは、その後のマーケティングに対する考え方に大きな影響を与えました。

その中で、Windows95の登場における熱狂を直接肌で感じられたのもの大きかったです。今でも、当時の「シカゴ店(ソフマップの秋葉原PC専門店)」の前に、ものすごい長蛇の列が夜中からずっと並んでいた事を思いだします。

そして、2000年、「ソフマップ・ドットコム」というECサイトを、立ち上げるプロジェクトに中核メンバーとして参加させて頂き、日本のEC黎明期を、そのど真ん中で体験できたのは、本当に恵まれていたと感じています。

2000年に「年商100億円」のOMO型ECサイトを目指す

2000年にソフマップが取り組んだ「ソフマップ・ドットコム」の立ち上げは、いま思い出しても、本当に革新的な取り組みであったと思います。

2000年という当時は、まさにEC黎明期であり、まだGoogleも日本に根付いておらず、検索は「Yhooディレクトリ検索」がメインであり、楽天もその産声をあげてわずか。世界ではようやく「アマゾン凄え!」となり始めた時代でして、日本で100億円を超える本格的なECはまだ登場していなかったと記憶しています。

その時代にソフマップは、「G4プロジェクト」という構想をぶち上げます。これは「ジェネレーション4」の略で、「ジェネレーション3をアマゾン」と位置付け、その先を行く、今で言う「OMO」、当時の言葉で「クリック&モルタル」型の顧客体験を世界で最初に実現させようという取り組みでした。

ソフマップは2000年時点で、既に全国の主要都市に店舗を展開し、ポイントカード会員「360万」会員を有していたのですが、このリアル店舗の360万会員を対象に、ネットとリアルで連動した顧客体験を作るというのが、このG4プロジェクトの基本コンセプトでした。

自分は同プロジェクトの中心メンバーの一人として抜擢して頂いたのですが、特にネットに詳しい訳でも、ITに詳しい訳でもなく、店舗8年、MD2年という、マーケティングの素人でもある自分を、よく抜擢したな思います。

自分はこのプロジェクトで以下を担当させて頂きました。

① ECサイトのサイト設計(いまで言うIA)
② OMOを体現する「One to One」サービス「My Sofmap」の実現

当時は黎明期ということもあり、ECサイト設計の方法論も書籍等は殆どなく、何より、参考となる他社事例も殆どないという時代で、ましてや、OMO型のOne to Oneサービスに至っては、どこにも存在しないという・・・。今思えば、まさに「無理ゲー」な要求をされたモノだと思います。

まさにゼロから、何の手がかりも無い中でスタートしたプロジェクトではありましたが、結果的には2001年(かな?)に、年商86億円を達成(おそらく日本初かも)、自分の開発しOne to Oneサービス(持ち物帳・買い物帳)を含むサービス体験で、当時の日経ECグランプリを頂く事に成功しました。

↓なんと、当時のリリースの魚拓が残っておりました。↓

ちなみに自分の作った、OMO型ワンツーワンサービスですが、「My Sofmap」というサービス名称でして、以下のようなサービスでした。

① いまで言う「CDP」を構築
ポイントカードIDと、ECでの会員IDを統合し、IDの共通化をはかると共に、顧客購買履歴を含む顧客データを統合。

② 持ち物帳・買い物帳の提供(OMO型One to Oneサービス)
過去5年にソフマップ店頭およびSofmap.comで購入した商品で、買い取り可能なものは、マイソフマップの「持ち物帳」に自動的に登録され、買い取り価格と保有する「総資産金額」が表示される。
他店で購入した商品でも、店頭で査定を行なう場合と同様の自動査定機能により、買い取り金額を表示することが可能。また買い取り金額と購入希望商品の差額を表示し、一定条件でOne TO Oneメールを送付。ネットからの買取も可能。

この「持ち物帳」は、その3年後に、ビックカメラさんのECサイトで、名前も全く同じモノが実装されていたのは驚きました。そして、有難い事に、20年たった今でも、ソフマップのサービスに残っているという・・。時代が早すぎましたね。

このプロジェクトの内容は、話すと非常に面白いコト盛りだくさんなのですが(アダルトDVDの話とか・・、頭使いすぎて鼻血が出た話とか)、それだけで、note数記事分になっちゃいますので、興味のある方は、直接聞いて頂けますと幸いです。

ゴルフダイジェストオンライン(GDO)へ

ソフマップでは、EC立ち上げ後、何故か「データマイニングチームの立ち上げ」とか、「新規リアル店舗の開発」、「経営管理担当」など、さっぱりよくわからないキャリアパスを様々経験させて頂いたのですが、2006年頃、GDOに転職するコトで、本格的にデジタルマーケターとしてのキャリアをスタートさせて頂きました。

いまでこそ、デジタルマーケティング界隈では、GDOと言えば先進企業の一つとしてよく紹介されていますが、入った当時は、御多分に漏れず、「ログ解析」など誰も使っておらず、いま思えば、どうやって日常の意思決定を行っているんだろう?という状態でした。

そこでまず行ったのが、ログ解析システムを含む、徹底的な可視化と、数値的意思決定文化の構築でした。たぶん、この文化の定着に2年くらいかかったと記憶しています。

そして、業界に先駆けて、「ログデータ」と「CRMデータ」を統合し、ファーストパーティーデータを元にした「CDP(当時はDWHと呼んでました)」を構築するコトで、行動データと購買データ、顧客マスタの連携ができるようになり、デジタルマーケティングの進化がスタートします。

私以外のメンバーも非常に優秀だった事もあり、GDOはデジタルマーケティングにおける、様々な先進的な取り組みを進めていき、いまのポジションを確立させました。

そして、現在のGDOのマーケティングの顔とも言える、「志賀」さんが、MA(マーケティング・オートメーション)の構築等を実現した事で、GDOのマーケティングは更なる高い次元に到達しています。(志賀ちゃんとは、ソフマップのG4プロジェクトにおける盟友だったりします)

その後、自分は、2013年、約8年近くお世話になったGDOを退職し、マーケティング支援会社のExperian JAPAN CMOに。そして、2015年、IDOMにジョインし、今にいたります。

GDOにおいても、「全社システム刷新プロジェクト」など、非常に面白いネタが複数あるのですが、こちらもまたの機会に紹介できればと思います。

20年間デジタルマーケティングの歴史と共に歩んできて

自分のビジネス人生の殆どは、この20年間のデジタルマーケティングの歴史と共に歩んできました。

この20年間、インターネット、デジタルマーケティングの展開は、本当にジェットコースターのようで、これまでの経験や常識が、ある日一気に通用しなくなるといった瞬間に何度も立ち会ってきました。

ある日突然、「Google」が当たり前になっていたあの日。「スマートフォンが来るかもしれないね」なんて、のほほーんと話していた日から2年くらいで、どうしようも無いほど、世の中の状況が変わってしまった、あの時。

その渦中にいたにも関わらず、これらの変化を事前に予測する事は、正直全くできませんでした。

ただそこで大きな学びを得ました。それは「環境適応即応力こそが最も重要である」という事です。

そんな中、現在では「デジタル・トランスフォーメーション」をミッションの一つとして、取り組みをさせて頂いており、また新しい刺激を日々頂いている最中です。

長々と、お恥ずかしい「自分語り」に紙面を使ってしまいましたが、「自己紹介」という事で、お許し頂けますと幸いです。

この20年間の変化は、こちらのnoteにもまとめておりますので、もしご興味がありましたらご覧ください。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。



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