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介護生活の幕開け ③

★1 母の一人暮らし

父の入院で、母初めての一人暮らしが始まった!
最初の頃はなにかに付け、疲れた!大変だ!なにか変だ!と、こちらが心配するワードを並べ、私に顔を出すように仕向けてきた。
がっ、1週間もすると少し慣れてきたのか電話で話す内容が変わってきた。

今までの心配事から、今日はこんな事をした!
名前は分からないが同じマンションの○階の人がこんな事を言っていた!
今日は2000歩歩いた!など日々の報告に変わっていった。

一人でいることは寂しいが、少しずつ一人でいることに適応しているように感じる。
そして、買い物などに誘うとフットワークも軽くいそいそとやって来る。

少なくとも家に父を残すという心配がなく、今ちょっとだけ自由な時間を楽しんでくれているようだ。

★2 父の入院生活

父は、最初に治療で入院した病院の入院生活を1ヶ月でもう嫌だ!!と言っていた。

そして、リハビリ特化の病院へ転院!
父は張り切っていた(笑)今度は家に戻るための入院だから。

1対1で担当の理学療法士がつき、午前午後びっちりのリハビリ!
なにかに真面目に取り組むのが得意な父はがんばっていた。

最初は言われたことに文句も言わずもくもくと、たぶん1ヶ月もすれば退院して家に戻れると思って……。

しかし、転院してすぐのリハビリ計画では入院は6ヶ月になっていた(涙)

実は、父以上に家族である私と母が驚いた。

父のリハビリ計画では、最終自力歩行で、トイレ、入浴、外も歩き回れるようにとなっていたからだ。

しかし、2回目に倒れる前から父は一人では外を歩くことは出来なかった。
家の中でも、伝い歩きだった。

なのにその時に以上に、回復して帰って来ることになっていたのだ。

もちろん、そうなるなら素晴らしいと思ったが……。
父はそれを望んでいるのだろうか?

疑問に思いながら、父を叱咤激励しリハビリに向かわせていたが、2ヶ月を過ぎた頃、父の頑張りは事切れた…涙

もう無理だ!
退院させよう。
退院に向けて動き始めた。

気がかりは、母が今まで通りの父が帰ってくると思っている事だ。
どう考えても、父は今まで通りではないはずだから……。




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