本は見た目をよく見せる?
「𓏸𓏸団地はどのバス停ですか?」
突然声をかけられた。
見知らぬおばあちゃんが声をかけてきて
ぼくは「𓏸𓏸団地?」と聞き返した。
聞いたことがなく、あまり土地勘もなかったので
「調べましょうか?」といい
携帯で調べてバス停を教えた。
「親切にありがとう。」といわれて
なんだか気持ちが良かった。
道を聞かれるのは実は珍しくない、
少し大きめの駅だし、人通りも多い。
ただ道を聞かれる、声をかけられるのはいつも
僕が本を読んでいるときだ。
道を聞かれた時も
宗教の勧誘を受けた時も
コンビニはどこにあるかと聞かれた時も
ぼくはバス停で本を読んでいた。
周りに人はいくらでもいるのに
なぜ僕なのだろうか
まあ本を読んでいるからイヤホンはしていない。
だから声をかけやすいのだろうか。
周りの人はだいたい耳になんか刺さっているから
これは僕が本好きだからか、
本を読んでいる人をみると、なんだか誠実そうに見える。ぼくは誠実じゃないが。
今の時代、本は聞く読書にかわり、デジタルにも変わった。
本を読んでいる人が相対的に珍しくなったのではないだろうか。
そしてなにかのバイアスがかかり
本を読んでいる僕の印象が良くなったのかもしれない。
分からないが。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?