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Work as life, Life as work について考えてみた

Work as life, Life as work とは

みなさん、こんにちは。今回は "Work as life, Life as work" について、ちょっと本気で考えてみたいと思います。

「いきなり英語でなんぞ?」と思われたかと思いますが、実はこれ、私がジョインしている株式会社INDUSTRIAL-Xの社是のひとつです。要するに、
「仕事は人生そのもの、働くことこそ人生」
という、昨今流行りのワークライフバランスのアンチテーゼのような言葉です。
この言葉、新しく入るメンバーには最初の面談で社長が伝えています。一部の新メンバーから入社説明時に「ブラック企業ですか!?」とツッコミが入ったという、いわくつきの社是です。

なかなかインパクトのあるフレーズですが、実際ベンチャー企業の経営者は同じような考えで仕事をしている人が多い(というか大半?)印象です。
私の大学時代の後輩にも若くして企業した人がいます。昨日彼のインスタグラムの投稿を見たら『「仕事を遊びに、遊びを仕事に」を我が社のフィロソフィーにしました。』と熱く語っていました。

Work as life, Life as work に関する私見

"Work as life, Life as work"は、賛否両論、物議を醸すフレーズのように思います。個人的に "Work as life, Life as work" についてどう感じているか、私見を述べたいと思います。

結論は、「それができたら最高・・・だけど、めっちゃ難しい!!」
です。

現代の資本主義社会において、多くの人の1日の大半は仕事で費やされます。寝る時間も含めて、1日で一番多く時間を費やしているのが仕事という人は多いと思います。
そんな1日で最も多くを過ごす時間を、最高に楽しく充実した内容で過ごせたら、それは最強にハッピーな事です。できれば私もそうありたいです。
いかに仕事している時間をエキサイティングで楽しい時間にするか、が人生の満足度を上げる鍵といっても過言ではないです。
(仕事にハマりすぎると家庭環境の方に問題が…という話もありますが、その件は一旦おいておきます…。)

しかしながら、仕事はゲームや娯楽のように没頭するのはなかなか難しいです。そもそも、ゲームのような娯楽と仕事は何が同じで、何が違うのでしょうか?
少し考えてみたいと思います。

ゲームと仕事は何が違うか

ゲームと仕事は次の点で共通点があります。
・徐々にスキルアップしていくことで成長を感じられる。
・様々な困難を乗り越えてゴールに近づくことに充実感を感じる。
などです。

では相違点は、というと以下のような感じでしょうか。
・ゲームは飽きたら辞められるが、仕事は簡単に辞められない。
・ゲームは失敗しても特に自分にダメージがないが、仕事は失敗したら責任が及ぶため、ストレスや不安がつきまとう。
・ゲームのクリアはただの与えられたエンタメの消費であるのに対し、仕事での成功は自分自身が生み出した本質的な価値であり、報酬や達成感がより大きい。

まとめると、ゲームと仕事は「何かを達成していくことで充実感を得る」という共通点がある一方で、ゲームより仕事の方が「得るものが大きい分、ストレスがかかってしんどい」、という違いがあると言えます。

最高の"Work as life, Life as work"を実現するためには

先ほど述べたゲームとの異同を踏まえると、「適切なストレスコントロールを実践しながら、着実に成功体験を積んでいく。」ことが、最高の "Work as life, Life as work" の実現につながる、と言えそうです。

逆に言えば、これが出来なかったら、仕事は楽しめません。
ゲームも仕事も、クリアできるから楽しいのです。まったく勝てなかったり、全然上達しなかったら面白くなくて辞めたくなります。
「成功体験の有無」は仕事を楽しむための鍵です。

また、仕事は達成報酬が大きい分、精神的なプレッシャーや上手くいかなかったときのストレスが大きく、心にダメージが来ます。このダメージをいかにいなして、心のHPを保っておくかが重要です。

それでは、私なりに実践している「着実に成功体験を積みあげる方法」と「適切なストレスコントロールを実践する方法」を、それぞれ具体的にアクションプランとして記載します。

着実に成功体験を積むためのアクションプラン3つ

①予定をとにかく入れまくって行動量を増やす
これはよく言われることですが、成功体験を積むためにはとにかく行動量を増やすことだと私も実感しています。
成功体験を得るために必要なもの=「成功力」を因数分解すると、
「成功力」=「思考力」×「行動力」
となります。(あくまで自論です。)

思考力は、何をどうするかを考える力
実行力は、考えたことを実行に移す力
です。

どちらが重要か?と問われると、私は「行動力」だと断言します。

思考力の精度は勿論高いに方が良いですが、あまりに考えすぎて行動しないのは良くないです。仮に思考力がどんなに高くても、それを実行に移さなければ結果は出ないからです。一方、思考力は、最初は考えが浅くても、実行を繰り返していく中で成長していきます。

私は、「何も考えずに直観で行動する」ということはしませんが、なるべく仮説を考える時間を短くし、行動量を増やすことを重視しています。
「PDCA」ではなく「pDcA」という感じで、planとcheckをいかに短くするかですね。

あと、タスクを入れまくるメリットはもう一つあります。
パンパンに詰まったタスクを高速で処理しまくっていると、アドレナリンのようなものが出て、ゾーンのような状態に入ることがあります。ちょうど、燃料を投入しまくったら火がついて、エンジンが回りだして飛行機が空を飛ぶようなイメージですね。
逆に、タスクが少なくて暇な時間が増えると、なんだか燻ぶった感じになり不完全燃焼で、かえって気分がしんどくなったりします。そういう時に限ってアレコレ余計な不安事に頭を悩ませてしまったりします…。
後述するストレスコントロールのためにも、適度な量のタスクが必要だと感じています。

②行動によって得られる報酬を明確にする
私は1日の最初に、その日のタスクを全てマインドマップで書きだしています。その横に、「そのタスクをクリアすることで、どんなよい事があるか」を一緒に書いています。
仕事をすることによって得たい報酬は人それぞれ違います。
お金であったり、自己成長のためのスキルであったり、人からの感謝であったり、社会貢献であったり…。
自分は、そのタスクをすることによって何が得られるのか、これを予め明確に言語化することによって、その仕事に取り込むモチベーションが上がります。また、自分の中での仕事の優先順位もつけやすくなります。

③最適なハードルを自己設定する能力を身につける
皆、勉強や自己研鑽は続かないのに、ゲームはクリアするまで続けられます。それは、ゲームクリエイターが簡単すぎず、難しすぎない、絶妙なラインで次に進むためのハードルを設定してくれているからです。
実際の仕事はココがゲームと違ってむずかしいです…。クリアするための難易度が高すぎたり、簡単すぎたりして、モチベーションが上がらなくなります。
会社で仕事をする場合、上司が部下に与える仕事が適切なストレッチゾーンにあることも重要です。
ただし、セルフコントロールの場合でも、日々のタスクの目標を決めて、「ここまではやる」というラインを実行することはできます。
そして、もし実行できなかった場合にそれを悲観するのではなく、自分の設定したハードルがそもそも高すぎなかったか、振り返る事が大切です。
クリアできるかできないかギリギリのラインの気持ちいい難易度設定をできるようになることが目的なので、「できた」or「できなかった」、よりもゲームメイクをより上手くしていく、という意識がここでは重要です。

適切なストレスコントロールを実践するアクションプラン3つ

①常に最悪の事態を想定し、そうなった場合どうするかを考えておく
昔から、就活本や自己啓発本などで、「120%理想の自分を思い描こう」、「夢は実現する」、「最高の状態を描き続けよう」と言われています。夢を描くと、必ずそこに辿り着けるようになると言う人もいます。しかし、冷静に考えると違いますよね。
たとえどれだけ準備し、全知全能を傾け、情熱を注いでも、最終的な結果はコントロールできません。また、自分の行動や仕事に対して、どのような反応が返ってくるか、どのような評価で報われるかは他者次第です。キラキラした目標も、モチベーションを高めてそこに向かうためにとても大切なものですが、最悪な結果を想定することも等しく重要だと考えます。
キラキラした目標、夢、理想を描く状態は精神的に高揚するものの、言わば幸せの前借りであって、借金のようなものです。「自分ならできるはずだ」と信じて突き進んで、そのとおりにならなかった時、容赦なく借金は取り立てられ、絶望します。
重要なのは、最悪の状況を想定して、「だからやめておこう」となるのではなく、「たとえそうなったとしても自分はハッピーだ」と言えるための心の準備をしておくことだと思います。

②感情を紙に書きだす
これは私が2年ほど前から継続してやっている方法です。
何かしんどいことがあったり、ストレスを感じた時は、A4用紙を20枚ほど用意して、自分が考えていることを文章にひたすら書きだします。(A4用紙1枚につき約30文字×5行、1分以内に書く。)
紙に自分の感情を書きまくることで、自分が何に悩んでいるのか、何が苦しいのか、これからどうすれば良いのか、客観的に見てそんなに悪い状況なのか、等がスッキリ見えてきます。
以前ブログでも紹介した赤羽雄二さんの『0秒思考』という本に詳しく書いてあります。ご存知ない方は一度是非手に取ってみてください。

③瞑想する
最近流行りのマインドフルネスです。私はもう1年以上続けています。
最初は意味もわからずやっていましたが、最近瞑想をすると自分の心身の健康状態が非常によくわかります。
毎朝、目を閉じて無音の空間で集中用BGMをかけながら、ひたすら自分の体感覚に意識を集中させて、観察します。
調子が悪い時は「今日はあれをやらなきゃ」とか、「昨日あんなことがあってムカついたな」とか、頭の中に雑音が入ります。一方、調子がいい時は頭の中で言語が湧き出てきません。ノンバーバルな状態で、ただ感覚を感覚のまま受け取っているイメージです。そういう時は、ふと気づけば20分ほど時間が過ぎています。
後者のようになることは非常に稀ですが、こういう感じになった時は、瞑想後にかなり気分がスッキリしていて、頭の中がリラックスしています。

また、心が疲れている時は何らかの身体反応としても現れることに気付けるので、その身体反応を観察することで、頭のモヤモヤがすっと消えて行ったりもします。
・自分の状態を客観的に把握する
・無意味な妄想を手放して集中力を高める
・心身の健康を保つ
といった点からマインドフルネス、是非おすすめします。

最後に

今回の話を要約すると、次の通りです。

① 仕事を最高に楽しめたら人生幸せ
② 仕事を楽しむためには、着実な成功体験の積み重ねとストレスコントロールが重要
③ そのために私が取り組んでいることは
・タスクをつめこむ
・得られる報酬を明確にする
・最適なハードルを自己設定する練習をする
・最悪の事態を常に想定する
・感情を紙に書きだす
・瞑想する

偉そうに色々書いてはいますが、私も全然完璧には体現しきれておらず、"Work as life, Life as work" の境地はまだ遠いです…。
ただ、どうやったら少しでもその境地に近づけるか、私なりに普段から意識していることを自省の意味も込めて書き出してみました。

今回の話が、皆様にとっても、何らかの気付きを与えるものになれば、この上ない幸いです。

それでは、また次回もよろしくおねがいします。


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