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#ポール・マッカートニー
619: Paul McCartney / Young Boy
80年代の名曲が「ひとりぼっちのロンリー・ナイト」なら、90年代はこの曲を挙げたいところ。 ポール・マッカートニーが1997年にリリースしたアルバム『フレイミング・パイ』(UK2位/US2位)は、リリースと同時に高評価を受け、セールス面でも成功を収めた、名実ともに90年代を代表するアルバムです。 アルバムからの1stシングルとしてリリースされたこの曲(UK19位)は、ポールとスティーヴ・ミラーの2人でレコーディングされていますが、とにかく、タイトル通りの若々しいサウンドが最高です。 リリース当時、ポールは50代半ば。「年齢は関係ない」ということを教えられます。
489: The Beatles / When I'm Sixty Four
今日は「若者が、老後について書いた曲」つながりです。 ビートルズが1967年にリリースした『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(UK1位/US1位)に収録されたこの曲、ポール・マッカートニーが、自分が64歳になった時のことを想像して書いた曲です。 まあ、私と同世代の方にとっては、この曲と言えば、ひらけポンキッキだと思いますけど。 リリース当時、ポールは25歳でしたが、曲を書いたのはずっと前で、彼が16歳の頃とのこと。 私が16歳の頃、20歳になった時のことすら、ほとんど考えていなかったというのに... 歌詞は、恋人に対して、64歳になっても一緒にいてくれる?と問いかけるラヴソングで、途中、3人の孫が登場するなど、実に牧歌的な内容です。 そして、クラリネットを中心とした、オールド・タイミーなジャズ風のアレンジが、そんな歌詞に見事にマッチしています。 こういう曲を聴くと、メンバーが思い付いた音楽的なアイディアを、すぐにアレンジして形にできるプロデューサー、ジョージ・マーティンがいかに大きい存在であったか、良く分かります。 それにしても、同じ老後がテーマなのに、どこまでも悲観的な世界を描いた昨日のポール・サイモンとは、何もかも真逆というのが、ちょっと面白いですね。