489: The Beatles / When I'm Sixty Four

今日は「若者が、老後について書いた曲」つながりです。
ビートルズが1967年にリリースした『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(UK1位/US1位)に収録されたこの曲、ポール・マッカートニーが、自分が64歳になった時のことを想像して書いた曲です。
まあ、私と同世代の方にとっては、この曲と言えば、ひらけポンキッキだと思いますけど。
リリース当時、ポールは25歳でしたが、曲を書いたのはずっと前で、彼が16歳の頃とのこと。
私が16歳の頃、20歳になった時のことすら、ほとんど考えていなかったというのに...
歌詞は、恋人に対して、64歳になっても一緒にいてくれる?と問いかけるラヴソングで、途中、3人の孫が登場するなど、実に牧歌的な内容です。
そして、クラリネットを中心とした、オールド・タイミーなジャズ風のアレンジが、そんな歌詞に見事にマッチしています。
こういう曲を聴くと、メンバーが思い付いた音楽的なアイディアを、すぐにアレンジして形にできるプロデューサー、ジョージ・マーティンがいかに大きい存在であったか、良く分かります。
それにしても、同じ老後がテーマなのに、どこまでも悲観的な世界を描いた昨日のポール・サイモンとは、何もかも真逆というのが、ちょっと面白いですね。

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