558: Wings / Tomorrow

今日の曲は、「ビートルズメンバーが、ソロになってから作った、ビートルズ時代の曲の続編的な曲」という、非常に分かりにくいつながりです。
ビートルズ解散後、ポール・マッカートニーは、1970年にソロで『マッカートニー』(UK2位/US1位)を、1971年に妻リンダとの共作で『ラム』(UK1位/US2位)をリリースします。
その後、ライヴ活動を行うためにバンド、ウイングスを結成。その1stアルバムが『ワイルド・ライフ』(UK11位/US10位)でした。
8日間と言う異例の短期間でレコーディングされたアルバムは、その粗削りなサウンドのため、評論家からは「デモテープか?」と酷評されますが、見方を変えれば、「ロー・ファイを10年以上先取りしていた」とも言えます。
この曲は、アルバムB面4曲目にひっそりと収録されたナンバー。
「イエスタデイ」がアコースティック・ギター&ストリングスという構成であったのに対して、こちらはピアノがメインのポップ・ロック・サウンドになっています。
最後にヘヴィーなギターが入るところは、バンドの作品というアピールのようにも聴こえます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?