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連鎖反応 [Chain Reaction]【動画】

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つながりのある曲を鎖のように連ねながら、その曲に対する思いをコメントしていきます。ほぼ毎日更新(予定)です。
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2022年11月の記事一覧

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677: Led Zeppelin / Rock And Roll

突然ですが、問題です。 レッド・ツェッペリンは、2nd以降、ほぼすべてのスタジオ・アルバムをUK/USともナンバー1に送り込んでいますが、唯一US2位止まりだったアルバムがあります。それはどのアルバムでしょう? 正解は... 『レッド・ツェッペリン IV』(正式には、タイトルなしですが) そう、一番売れた4枚目だけ、US1位になっていないという、何とも不思議な話です。 収録された8曲すべてが有名曲と言っていいアルバムですが、その中でも、ライヴのオープニングやアンコールで必ず演奏された、この代表曲(US46位)をピックアップ。 イアン・スチュワートの弾くピアノも含め、「これぞロック・バンド」という名演です。 昔、イントロのドラムを1拍目の頭から取っていて、最後は変拍子になると思っていたのですが、実際には3拍目の裏から始まる普通の4/4と知った時は、結構衝撃でした。

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676: Led Zeppelin / Babe I'm Gonna Leave You

今日は「リフが似ている」と言われるこの曲を。 レッド・ツェッペリンの1stアルバム『レッド・ツェッペリン I』と言えば、ロック史に残る作品。その2曲目に収録されていたこの曲には、作者に関する珍しいエピソードがありました。 ジョーン・バエズのライヴ盤『イン・コンサート』に収録されていたこの曲を気に入ったジミー・ペイジは、この見事なハード・ロック・ヴァージョンを創り上げます。 しかし、当時はこの曲の作者がはっきりしなかったことから、「Traditional, arranged Jimmy Page」とクレジットされていました。 1980年になって、この曲の作者がアン・ブレドンという女性であることが判明し、現在は彼女の名もクレジットされています。 あらゆる情報がネット上で手に入る現在では、こういうことは、まず起こりえないでしょう。 それにしても、ドラムが入る2分20秒過ぎからのパートは、シカゴ「長い夜」と本当によく似ています。ちなみに、リリースはツェッペリンの方が1年以上早いです。 ただ、どちらも自身のサウンドを確立した大物バンドなので、「パクった」という声はあまり聞かないのも納得です。

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675: Chicago / 25 or 6 to 4

時刻つながりでもう1曲。 1970年にリリースされたシカゴの大ヒット曲(US4位/UK7位)ですが、「25 or 6 to 4」というタイトルの意味が、様々な解釈を生んだ曲でもあります。 ソングライターのロバート・ラム曰く、「曲を書いてた時の時間」とのことで、「4時の25、6分前」(つまり3時34分か35分)を意味しています。 ただ、ドラッグについて歌っているという説も根強く残っているようです。 シカゴと言えば、アルバム・タイトルが『シカゴ■』(■は通算枚数)というのがお決まりのパターンですが、この曲が収録された2ndアルバムの正式なタイトルは、単に『Chicago』(US4位/UK6位)で、「II」はついていません。 ちなみに、1stアルバムのタイトルは、デビュー当時のバンド名の『Chicago Transit Authority』(US17位/UK9位)でしたが、これにシカゴ交通局からクレームがついたことから、バンド名を「Chicago」に改名しています。

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674: Blondie / 11:59

今回は、時刻がタイトルの曲つながりです。 ブロンディが1979年にリリースした『恋の平行線』(US6位/UK1位)は、バンドをメインストリームに押し上げることとなった作品で、白と黒のコントラストが鮮やかなジャケットも併せて、記念碑的な作品でした。 特に、ディスコサウンドを大胆に導入した「ハート・オブ・グラス」は、US/UKともにナンバー1に輝いています。 当時は「パンクロッカーがディスコ!?」という声もあったようですが、「何でもあり」こそがパンクであることは、後のミュージシャンたちが証明しており、彼らはその先駆けであったとも言えるでしょう。 また、ザ・ストロークスから見ると、ニューヨークの大先輩バンドでもあります。 6曲もシングルカットされた名盤の、B面トップに収録されていたのがこの曲。「ハート・オブ・グラス」のB面としてもリリースされています(USのみ)。

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673: The Strokes / 12:51

アルバート・ハモンドの息子、アルバート・ハモンドJr.は、ザ・ストロークスのギターリストです。 ザ・ストロークスと言えば、2001年リリースの1stアルバムの印象が強すぎるのですが、2003年リリースの2nd『ルーム・オン・ファイア』(US4位/UK2位)も成功を収め、その地位を確立したと言えるでしょう。 ギターバンドが「冬の時代」だった21世紀の初めに、彼らの洗練されたギター・サウンドは新鮮でした。 アルバムからの1stシングルとなったこの曲(UK7位)では、ヴォーカルのメロディとユニゾンで鳴らされる、キーボード(80年代のアナログ・シンセ系)にしか聴こえないフレーズが耳に焼き付きますが、これもギターのサウンドです。 それにしても、ちょっと前にデビューしたように感じる彼らも、今や「20年選手」なんですね...

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672: Albert Hammond / It Never Rains In Southern California

「雨を見たかい」と言われても、雨が降らないことには...と言うのが今日の曲。 アルバート・ハモンドが1972年にリリースしたこの曲、すぐに覚えられそうな美しいメロディが印象的な曲で、彼にとって唯一のトップ10ヒット(US5位)となりました。 ハッピーそうな曲調ですが、歌詞は結構シリアスな内容で、仕事が思うようにいかず苦闘する自身の姿が、「南カリフォルニアでは雨は降らないけど、降れば土砂降り」と自虐的に歌われています。 しかし、この曲、いつ聴いても、堺正章「さらば恋人」に似ているなと思います。ちなみに、リリースはマチャアキの方が1年早い(1971年)です。

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671: Creedence Clearwater Revival / Have You Seen The Rain?

日本で一番有名なCCRの曲は、この曲でしょうか。 1970年にリリースされたアルバム『ペンデュラム』(US5位/UK8位)に収録されていたこの曲、アルバムから唯一のシングルとしてヒットを記録しています。(US8位/UK36位) 従来のギター・サウンドに加え、ピアノやオルガンが多用され、サウンドの幅が広がった作品でした。 一方で、ほとんどの曲を書き、リード・ヴォーカルとリード・ギターを担当し、さらにピアノやサックスも演奏するジョン・フォガティの才能ばかりが注目されることにより、バンド内に不協和音が広がった時期でもありました。 ここで歌われている「雨」には諸説あって、当時のベトナム戦争で使われた「ナパーム弾」を意味すると言われたこともあったようです。 実際には、ヒットを連発し順調だったバンドが、前述したような理由で上手くいかなくなったことを「雨」に例えたということのようです。 1971年、ジョンの兄のトム・フォガティが脱退。 バンドは、1972年にアルバム『マルディ・グラ』をリリースしますが、このアルバムを最後にCCRは解散します。

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670: Creedence Clearwater Revival / Bad Moon Rising

ソニック・ユース『バッド・ムーン・ライジング』と同じタイトルの曲があったなぁ~、と思っていたら、実は、その曲にちなんでアルバム・タイトルを付けたのだそうな。 その曲は、1969年にリリースされたCCRの3rdアルバム『グリーン・リヴァー』(US1位/UK20位)に収録されていました。 2分ちょっとで終わる、シンプルかつワイルドなロック・ナンバーで、バンドの代表曲の1つとなっています。 アルバムからの1stシングルとしてカットされ、US2位/UK1位の大ヒットを記録しています。 それにしても、音楽的にはまったく「つながり」なさそうなのに。ソニック・ユース、おそるべし...

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669: Sonic Youth / Halloween

マッドハニーの2ndシングルは、ニューヨーク・アンダーグラウンド・シーンの雄、ソニック・ユースとのスプリット・シングルで、しかもお互いの曲をカヴァーし合うというものでした。 ソニック・ユースは、マッドハニーの「タッチ・ミー・アイム・シック」をカヴァー。 一方、マッドハニーがカヴァーしたのは、ソニック・ユースの「ハロウィーン」でした。 キム・ゴードンが気怠く歌うこの曲は、いかにもこの時代のソニック・ユースという感じの、実験的なノイズ・ロック。 1985年のアルバム『バッド・ムーン・ライジング』と同時期に録音され、シングルとしてリリースされました。現在は、アルバムのボーナストラックとして収録されています。 元々はアルバムに収録されていませんでしたが、「カボチャ頭の案山子」のジャケットに一番ピッタリくるタイトルの曲だと思います。

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668: Mudhoney / Touch Me I'm Sick

「タッチ・ミー」つながりでもう1曲。 1988年、マッドハニーのデビュー曲として、サブ・ポップ・レーベルからリリースされたのがこの曲。 数年後、シアトルを震源とする「グランジ」が、あんなことになるとは、この時点では、まだ誰も思っていなかったことでしょう。 この曲に代表される、彼らの暴力的なまでに粗削りなサウンドは、カート・コバーンに大きな影響を与えることとなります。 マッドハニーも、グランジの立役者として注目を集め、1992年にはメジャーのリプリーズに移籍し、それに合わせるようにサウンドも変化していきます。 その時期の作品も良いのですが、やはり初期衝動むき出しのこの時期のインパクトは、何ものにも代え難い魅力があります。

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667: Samantha Fox / Touch Me (I Want Your Body)

「タッチ・ミー」つながりですが、かなり毛色の異なる曲です。 この曲は、サマンサ・フォックスが1986年にリリースしたデビュー曲で、UK3位/US4位の大ヒットとなりました。 当時、私は高校生でしたが、夜中のMTV番組でこのMVが掛かっている時に、親が近くを通ると、何か見てはいけないものを見ているような、そんな意味不明にドギマギした気分になったことを覚えています。 今、このMVを見ても、全く何も思わないのですが...まあ、当時はそれだけ純粋だった、ということでしょう!

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666: The Doors / Touch Me

記念すべき「6並び」も、ドアーズからチョイスしたいと思います。 彼らの曲で、一番「訳が分からん...」と思うのが、1969年にリリースされたアルバム『ソフト・パレード』(US6位)からの1stシングルとなったこの曲(US3位)です。 ノリノリのイントロに始まり、チェレスタ、ホーンセクションやストリングスが華やかに彩る、典型的なポップ・ソングかと思いきや、サビのコード進行はちょっと不思議な感じですし、ラストのサックス・ソロは、そのまんまジャズという、何でもありの3分間となっています。 ある意味「これぞサイケデリック・ロック」とも言えますし、見方を変えると、彼ら流の「プログレッシヴ・ロック」だったのかも知れません。

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665: The Doors / Light My Fire

私、ドアーズは大好きなのですが、去年の1月に「ラヴ・ストリート」を取りあげて以来、1年10か月もインターバルがありました。 まあ、つながるきっかけがないと、こういうこともあります。 そんなドアーズの代表曲と言えば、まあ問答無用でこの曲になるでしょう。 1967年リリースの1stアルバム『ハートに火をつけて』(原題は『The Doors』)(US2位/UK43位)から、全然ヒットしなかった「ブレイク・オン・スルー」(でもライブの定番曲)に続く、2ndシングルとしてリリースされました。 すると、3週連続US1位の大ヒットとなり、一気にメジャー・バンドの仲間入りを果たすことになります。 また、エド・サリヴァン・ショー出演時にこの曲を歌い、「事件」を起こしたことも、今ではロックの歴史の1ページとなっています。 この曲、アルバム・ヴァージョンは約7分あり、長すぎてラジオで流れないだろうと、3分弱のシングル・ヴァージョンが作られましたが、ほとんどのラジオ局がアルバム・ヴァージョンの方を流したと言われています。 「長い間奏があってこその、この曲」と、誰もが思ったということでしょう。 その反動で、このシングル・ヴァージョンはいつ聴いても違和感アリアリです。

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664: The Doors / People Are Strange

エコー&ザ・バニーメンに大きな影響を与えたバンドの1つがドアーズ。 1987年の映画『ロストボーイズ』サウンドトラックでは、ドアーズの「まぼろしの世界」をカヴァーしています(UK29位)。 彼らのカヴァーも良いのですが、ここは本家のオリジナルを。 1967年にシングル・リリースされ、US12位のヒットを記録しています。 余談ですが、この曲が収録されたアルバム『Strange Days』(US3位)の邦題は『まぼろしの世界』ですが、タイトル曲の「Strange Days」の邦題は「ストレンジ・デイズ」です。 さらに、この曲「People Are Strange」の邦題が「まぼろしの世界」と、何ともややこしいことになっています。