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2022年9月の記事一覧
621: Nirvana / Love Buzz
今は亡きカート・コバーンも、ヤング・マーブル・ジャイアンツのサウンドをこよなく愛したミュージシャンの1人でした。 ニルヴァーナのヒストリーで、個人的に「謎」だと思っているのが、1stシングルです。1988年、インディ・レーベルのサブ・ポップからこの曲をリリースし、これが最初のリリース作品となります。 不思議なのは、記念すべき1stシングルを、なぜカヴァー曲にしたのか、と言う点です。 この曲、オリジナルはオランダのバンド、ショッキング・ブルー(US1位を獲得した「ヴィーナス」で有名)ですが、特にシングルヒットしたわけでもありません。 また、カヴァーするにしても、ポップソングではなく、もう少しハード・ロック寄りな曲を選択する方が自然な気がします。 まあ、「謎」が解けることは無いのですが、我々が思っている以上に、カート・コバーンと言う人は、ポップ・ミュージック好きだったのでしょう。それは、少年ナイフを大好きだったということにも表れている気がします。 もっとも、「静」と「動」のコントラストが大きいアレンジは、デビュー曲の段階で既に存在していたというのは流石です。
614: Madonna / Material Girl
アルバム『ライク・ア・ヴァージン』の代表曲と言えば、タイトル曲か、この曲を挙げる人が多いと思います。 アルバムのオープニングを飾ったこの曲、アルバムからの2ndシングルとしてカットされ、US2位/UK3位のヒットを記録しています。 「お金をもってる男の子が一番!」という歌詞が強烈なインパクトを与えたこの曲、当時のマドンナの名刺代わりにもなっていました。 また、マリリン・モンローが出演した映画『紳士は金髪がお好き』をモチーフにしたMVも、彼女のブレイクに大きく貢献したことは間違いありません。 ただ、それだけでなく、サウンドの「強さ」も、大ヒットの重要な要因でしょう。バーナード・エドワーズのベースと、トニー・トンプソンのドラムスが生み出すパワフルなビートは、今聴いても全く古びていないことに驚かされます。