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「職業は夢の通過点だとおもいます。」

幡野広志さんの著書『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと』を読んだ。がんになった写真家である幡野さんが、色々な人から人生相談を受けて、それに答えていくという形で本にまとめられている。家族、恋愛、将来、病気など、様々なテーマについての人生相談が含まれている。

この本を読むまで、幡野さんの事は知らなかったが、優しく力強い言葉の中に、時には厳しい言葉で質問に答えいる様子が痛快で、あっという間に読破してしまった。

『大切なのは仕事の先にある夢です。職業は夢の通過点だとおもいます。』

本の中に出てきた文章である。
どの職業に就こうか悩んでいるという若者の質問に対する幡野さんの答えだ。はっとさせられた。

多くの人が、職業の選択がゴールだと思っているような気がする。ある資格を取ったり、ある会社に就職したりすることがゴールになっている。長年医師として働いてきた私自身、そうなっていたような気がする。

医師として働いているが、医師という職業になることがゴールではない。私は、「困っている人の力になりたい。そして、一人でも多くの人が、少しでも幸せになってくれたら嬉しい。」と思って医師になった。その気持ちを改めて思い出させてくれた。

『大切なのは仕事の先にある夢です。職業は夢の通過点だとおもいます。』

この言葉に元気と勇気をもらった。また今日から夢に向かって頑張りたい。

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