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3度目の3ヶ月上達法、1巡後の練習から2巡目

1巡後の練習

頭の中に明確なイメージがないまま作業してしまったのが1巡後の最大の反省点であり、そこがクリアされてないと他は何も言えないという事で、

1、モデル(写真)の選定
2、そこから喚起されるイメージの言語化
3、頭の中に絵を浮かべると共に短いキャッチフレーズを書き出し
4、色ラフ


という本番作業前までの手順をしっかりと構築し、イメージを明確にする事を課題とした。
(本当はもっと詳しくある→前回の記事参照)

まあ、簡単に言ってしまえば色ラフを10枚描く!
絵作り力をつけたい、というのは前々からの課題でもあり、それにも大変適している!
出来るだけ写真そのものにとらわれず、印象から受けて生まれた自由な発想を絵にできたら最高。

モデル(写真)はピクサベイにお世話になりました。

https://pixabay.com/ja/


1枚目

モデルを決めてからイメージを言語化するまで20分かかってしまった。
元々は得意分野だったのだが、すっかり錆びつき、スタートダッシュがない。

肌がツルッとして作りモノめいて見えたので、アンドロイドっぽさをとっかかりに何とか広げる。

イメージを明確にしたら、キャッチフレーズのような感じで短い言葉に集約するのだけど、その工程はすっかり忘れてしまった。
まあ、最初だからしょうがない。

自分で分かる程度には描けたかな〜と思った。

作業時間:20分

モデルの印象が浸透するまで時間かかるなと思ったので、次回はモデルを決めて、少し経ってからやってみる事にした。

2枚目

モデルを決めて、少し寝かせてから言語化してみた。4分。
おお、いいではないか!

今回はキャッチフレーズも忘れなかった!

そのまますぐに色ラフ。
少しでも感じだしたくて、ぼかしを入れ始めてる。
1枚目の時には速さ優先でそういうのは省いていたのたが。
キリないのでそろそろ時間かなと思ったところでやめ。
気づけばボーッとやってしまい、25分経ってた。

作業時間:25分

言語化に関しては、モデルを決めて少し寝かせてから書くと時短になる事が分かったので、以降は特に計測しない事にした。
言語化と色ラフの間も少しあけたほうがよさそう。

3枚目

最初の印象はカッコイイ、分かりやすい。
そのままの感じで、単純化できればと思った。
写真そのものがスッキリしていたのもあって、手順が頭の中である程度構築でき、整理して描く事ができた。

作業時間:20分


4枚目

物語が浮かんでくるような雰囲気のある写真。
師匠のイメージではないけど、絵にしてみたいと思わせる。

明度、彩度に氣を使い、かなり繊細に描いていった。下書きの線も雰囲気壊してる所は消したり。
こう描きたいと思った感じはこの短時間でよく表現出来ていると思う(当人比)。

作業時間:25分


5枚目

見た瞬間から、レトロ&アンドロイド感を感じて、やりやすそう!イメージが浮かぶ!と思った。

作業時間:30分

前回に引き続き、描きたい要素を表現できてる!と手応えを感じた。
色使い、彩度のコントロールがよく、イヤリングのレモン(という事にした)がキレイに映えてる。
前々から、こういう感じを作りあげてみたい!というのがあって、ご満悦だった。

頭の中を出せる快感

まだまだだけど、その片鱗を感じられた。

そろそろ次(2巡目)に行ってもいいんじゃないかな〜と思ったが、最初に10枚やるって言っちゃったしな、ともう少しやってみることにする。

6枚目

柔らかい雰囲気の写真で、よくよく見ると最初の印象とはまた違ったものが見え始め、分かりやすさ重視じゃない感じを描いてみたくなってしまった(もの好きな私の悪い癖by右京)。

途中試行錯誤が入ってしまい、時間がかかる(逆に言えば今まではなかった)。
が、最終的には『そうそうこういう感じ』となり、色味もとても気に入っている。
ただ、師匠というよりは、気になっているまた別の方に似てるかな。

作業時間:40分

最初に書いたイメージの言語化(羅列)の中に、『暗いトーンは入れたくない、強い彩度も入れたくない』と書いてあって、それが足かせになり、なかなか思うような表現にならなかった。
結局ある程度の暗さや鮮やかさは必要だったのだ。
否定系を入れると訳分からなくなるので、言葉には氣をつけようと思った次第。

ちょっとごちゃついてきたので、これは潮時かなと思い、X に以下の投稿をして次へ。



2巡目

色ラフ

まだ色ラフを続けるつもりでいた頃に、たまには男性もいいかな〜と選んでいた写真があった。
それをそのまま流用。
今までやったラフの中から好きなものを選んでもいいかな〜と思ったんだけど、色ラフの鍛錬として1枚でも多くやりたい、というのもあった。

でも何故かあまり気乗りがしない。
ちょうど録画してたドラマも見たくて、同時にやってしまう(元々、根っからのながら族)。

時間も出来も今までとそんなに変わりなく出来たは出来たけど、それぞれの楽しさは半減。

作業時間:30分

この、気乗りがしないという現象。
もっとよく考えてみるべきだったんだな、と今となっては思う。

本番作業〜完成まで

ラフは描いているので、後は形をきちんと取って描けばいいだけ、と思った。
これが変な気負いになってしまったのか、形を取る事以外全く何も考えられない。
写実はできるがそれ以外何も出来ない状態になる。

びっくりする程、想像性がない。

絵が良くない時はいつもこの状態になってるんだな〜とこの時はっきりと自覚した。

なるほどな〜。

形を正確に取ろうとする時、正しさを外に求めるマインドになってたんだ。
一度外に正解を求めだすと、自分の中の創造性が封印されてしまう。
そうすると、写実以外何も出来なくなる、という構図。

そして、ある程度形が取れると今度はそれを壊す事が怖くなり、思い切りの良さが失われる。

これがちまちま作業の原因かー!

まあ、そんなんだから全然進まないわけですよ。
そうするとさすがに焦ったくなってきて、自分のなかに『もっとこうしたいのに』という思いが湧いてくる。
でもそこで『これも出来てないくせに?』とか『あんたには早いでしょ』とか、それを許そうとしない自分がいるのだ。

だからどんどん楽しくなくなる。
それに逆らって作業を続けるにはものすごくパワーがいる。
それでどんどん疲れてくる。

なるほどなるほど、今までよく起きていた一連の流れはこういう感じだったんだな〜と客観的に分析できてスッキリ!!!

まあ、それはとりあえず置いといて。

今回はラフがあったので、正気を失った自分でも行先を失わずにすんだ。
形をとってその後もだいぶちまちましていたが、それじゃらちがあかん‼︎とどこかで強い一筆を入れてから、ようやく進んでいった氣がする。
キャッチフレーズとラフを指標に作業していくなか、だんだんと創造性を取り戻し、最終的には思う方向に進んだ。

最後、背景は適切に選べたと思う。
最初に置いていたニュートラルグレーは、ラフよりも濃いめだったので、少し明るめのクールグレーにした。
そしたら肌色がより映え、スーツの紺も引き締まった。
そこに近未来的な感じを入れたかったので、鮮やかなライムグリーンとノイズのようなものを入れ、より人物が活きた。

そして完成がこちら

作業時間:5時間50分

ちまちま作業をしていたので、体感的には1巡目の倍かかった印象(1順目は描写はそれほど時間かかってない。最後の悪あがきが長いだけ)。
色ラフ30分、本番作業5時間50分の計6時間20分。

終わった直後は反省点ばかりが目についたが、しばらくして印刷したものを師匠の絵と並べてみた時、そんなに遜色ないじゃん!と驚いた(勿論、ひいき目なんだろうけど)。
写真よりも魅力的に描けてる。
色味もキレイに出来たし、透明感もある。
途中ホントやばかったけど、よく持ち直したな、と自分を褒めてあげたいw

ちなみに並べてみるとこんな感じ。

こうやって並べると結構違いますね。見て描いてるので当然なんですが。
やっぱり、もう少し遊べたらな〜というのが心残り。これだとちょっと真面目過ぎる。
そして意図してはなかったんだけど、誠実で優しそうな顔になった。
なんだろ、描いた人の人格?wwwwwwwww

師匠も並べて公開してたりするんだけど、どういう絵作りをしてるのかが垣間見えて、非常に興味深い。

問題点の抽出

まずは分かりやすいものから

・ブラシ
 適切に選べているとは言い難い。
 何となく使っているが、作業内容、マチエールに応じて、使い分けられるようになりたい。

・口
 顔のパーツの中でとりわけ意識の配分が低い。
 明暗と固有色とで工程的にどっちつかずになりやすく、避けてしまうというのもあるが。
 パーツ練習してみてもいい。

・パーツのキワ
 仮にそれほど明暗差が無かったとしても、描いてあげた方が絵としてのケレン味がでる。
 意識して描くこと。
 

作業工程をしっかり立てておくのもひとつ。
モチーフは顔と決まっているので、工程にそれほど変動はないはず。
それに当たって、師匠の工程を研究してみたい。

1番やっかいなのはメンタル問題(大体いつもこれがでてくるんだよな〜)。

・形とクリエイティビティの両立
 今回色ラフがあって助かったが、逆に色ラフをしたために新鮮味がなくなり、より形に意識が持っていかれたのではないかと推察。
 練習の時の4枚目は、そのまま作業していけば形になったのではないか思う部分もある。
 試しに、言語化して頭の中に明確に思い描いたら、本番作業をしてしまってもいいのかもしれない。
 やってみる価値はある。
 自分の落としどころを探っていく。

・気乗りがしない問題
 何故気乗りがしないのか、自分の中をよくよく探ってみた。
 結局、自分が本当に描きたいものではない、という結論。
 ながらでやりたくなるのは本当の意味でそれに向き合えない時だ。
 何かで氣をそらしつつ、騙し騙し自分に作業をさせる。
 なるほど、今までそうやって自分を頑張らせてきたんだなー(おかげでやばい病気にまでなったよ)。
 少なくとも、今はそんな風にやる必要性がない。
 描きたいと思うものだけ描けば良い。
 
 何故そんな事になるのかって、自分の中に拡張志向があることに気づいたんだよね。
 ずっと女性描いてたから次は男性にしようってナチュラルに思う。
 でも実は男性描くのそんなに好きじゃない。
 同じでいてはいけない、という強迫観念もあるのかもしれないな。
 確かに飽きっぽい面もあるけど、自分が飽きてないなら同じもの描いてもいいじゃん!
 自分が1番描きたいものを描く。
 シンプルにこれを貫きたいと思う。

2巡後の課題

研究!
ブラシと作業工程の研究をしたいと思う。

そしてザカザカ次に行く!!!

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