Flying Stick Monster

今年はトンボが多い。
私の周りに限ったことかも知れない。
兎に角、例年よりも多くトンボを見掛ける。

さてトンボと言えば、日本では縁起の良い虫とされてきた。
殊に、武具などにはトンボをモチーフとしたデザインが取り入れらる事が多くあった。これは、トンボの異名「勝ち虫」に肖り、縁起を担いだ為だ。

ところが、西洋では事情が違う。
日本とは対象的に、不吉で不気味な存在として扱われる。
例えば我々も良く知るトンボの英語での呼称 dragon fly の他に devil's darning needle や witch's needle などの別称がある。
悪魔や魔女を冠することから、西洋でのその忌み嫌われようが分かるだろう。
そして私はあるひとつの考えに思い至った。

ご存知のように魔女は空を飛ぶ時に箒に跨る。
英語では broomstick や witch stick となる。
また、針小棒大という言葉がある。
針と棒には形状の一致が見られるからこそ、この言葉は成立する訳だ。
前述通り、英語でトンボは針(needle)に例えられ、そして箒は棒状で、英語では stick と呼ばれる。

魔女の空飛ぶ箒。
これは、トンボに見立てた物だったのではないだろうか。

私が、斯様なことを言うのには理由がある。
それは、「飛ぶ棒」が訛りトンボとなったとする説があるからだ。

そんな事を考えていたら、五反田の「おにやんま」のうどんが恋しくなってきた。
もう少し涼しくなったら食いに行こう。

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