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PL-900試験を受けてみた!合格への道のりと学習方法

私は50代の会社員です。昨年から今年にかけて、5つのIT系資格を受験し、全て合格しました。これまでその体験記を綴ってきましたが、今回はPL-900の試験について書きます。
正直に言うと、今まで受けた5つのIT系資格の中で最も受けやすく、合格しやすい検定だと思います。
しかし、一番学習方法が見つけにくい検定でもあるため、学習方法を含めて紹介したいと思います。

過去の記事もありますので是非御覧ください。



PL-900とは

MicrosoftPowerPlatformとは

Microsoft Power Platform(以降Power Platform)は、Power BI、Power Apps、Power Automateなどのローコードツールの総称です。
昨今、DXを推進する中で、社内システムの内製化が進んでいます。これまではExcelやAccessなどを利用していたかと思いますが、特定の人しか開発やメンテナンスができない、いわゆる属人化が問題となっていました。
しかし、Power Platformのようなローコードツールが発展したことで、プログラムが書けない人でもアプリの構築やシステムの自動化ができるようになりました。
少しの学習で大きな効果が得られるローコードツールは、今や企業には欠かせないシステムと言えます。


PL-900について

PL-900【Microsoft Power Platform Fundamentals】は、Power Platformの基本的な製品概要や操作方法を問う基礎的な検定です。具体的には、以下のツールについて出題されます:

  • Power BI:データ分析のためのツール

  • Power Automate:自動化ツール

  • Power Apps:アプリ作成ツール

  • AI Builder:AIツール

  • Power Pages:Webサイトの構築ツール

  • Microsoft Dataverse:データベース

その他、関連するSharePointやPower Virtual Agents(チャットボットツール)、Teamsについても問題に出題されることがあります。

試験概要

試験時間:45分
受験方法:会場試験またはオンライン試験
合格基準:700点以上
更新:なし
受験費用:99ドル(日本円では現在12,500円)
申し込み方法:MicrosoftLearnサイトの試験ページから

  • オンライン試験には試験環境や使用するPCの要件があります。条件を満たしていない場合、受験できないこともあります。そのため、私は会場試験を選択しました。会場試験の方がそういった煩わしさがありません。

  • PL-900は初級認定なので、更新はありません。一度合格すれば、認定が切れることはありません。

  • 実際に各ツールを使ってみたほうがいいのですが、出題が製品概要や利用方法なので座学だけでも十分合格を目指すことができます。

受験のきっかけ

私が勤めている会社では内製化を進めており、Microsoft Teamsを本格的に導入したことで、様々なツールを利用するようになりました。Power Platformもある程度自由に使える環境にあり、私もアプリや自動化を作ってみたいと思うようになりました。また、IT人材を育成するための補助制度も後押しになりました。

学習方法

PL-900を受けるにあたり、一番困るのが学習方法です。前回紹介したAWS試験は様々な学習テキストが揃っていましたが、PL-900の学習テキストは多くのECサイトを検索しても見つかりませんでした。
その中で私が学習した方法は2つあります。それぞれ紹介します。

MS公式トレーニング

Microsoftでは様々な検定を設けており、Microsoft Learnというトレーニングサイトを準備しています。ここではPL-900の概要説明や各アプリの説明があり、おさらいテストもあります。
また、模擬試験環境もあり、ランダムに試験が出題されるため、何度でもトライできます。かなり詳しく説明されていますが、元が英語の文章のため、解説文がやや難解に感じます。実際には模擬試験を主に利用しました。

Udemy

メインの学習方法はこちらです。学習サイトのUdemyでは、日本語対応の学習コースが2つありました。どちらも模擬試験方式で、何度でも繰り返し学習できます。
ただし、各アプリの詳細については詳しい説明がなく、例えばPower BIがどんな場面で使用されるのかなど、アプリの特徴についてはMicrosoft Learnで学習する必要があると思いました。
私は事前にある程度ツールを使ってみたことがあり、別の学習機会も得ていたため、主に試験の出題傾向を身につけるための学習として利用しました。


実際に触ってみる

Power Platformを利用できる環境があるなら、ぜひ使ってみてください。思っている以上に簡単に自動化などを構築することができます。
実際に触ってみると、例えばPower AppsでPower AutomateやAI Builderなどが連携して使われていることが理解できます。
座学でも合格できる検定ではありますが、実際に使うことでより理解を深めることができます。

まとめ

PL-900は初級の検定なので、気軽に受験できるIT検定です。Power Platformは多くの企業が採用しているTeamsと密に連携しており、Power AppsやPower Automateはよく使われるツールです。DX化が本格化している中、さらに進めるためのきっかけとしてPL-900を受けてみてはいかがでしょうか。


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