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【50歳からのITパスポート試験】資格取得と学習方法

自分は現在51歳の普通の会社員です。
IT系資格の取得は難しいと思われがちですが、私は普通の51歳の会社員として、約1年間で5つのIT系資格を取得しました。

この記事では最初に取得しました「ITパスポート試験」について、
50代でITパスポート試験を取得する意義、資格の紹介、
そして実践した学習方法について書いていきたいと思います。

なぜIT資格を取得しようとしたのかは、こちらの記事にまとめていますので合わせてお読みいただけると幸いです。資格を取得してわかったことなども記載しています。




50代のITパスポート取得の意義

よくITパスポートは不要な資格の代表として名前が上がります。またITパスポートとよりも基本情報技術者試験を勧めるということもよく見ます。

ITパスポートは基本的なIT知識を得る資格です。
基本情報技術者試験はITエンジニアを目指す方の入門的資格だそうです。

20~30代の方はこれからIT知識や技術を身につける世代です。
基本情報技術者試験を選択するのも良いと思います。

50代はどうかというと、IT資格取得する目的が違います。
目的はITの知識を得ること。そしてITを理解することです。
50代の方の多くは管理職や人材を育てるという業務に携わることが多いのではないかと思います。
その中でITの知識を持つ事は大変重要です。

例えば新しいシステムや技術を導入することになった時、そのシステムがどう業務に影響があるのか、どれだけメリットがあるのか等、判断する力がなければなりません。ITの基本的な知識があればそのシステムに対する理解ができ、適切な判断が可能です。
”部下が何を言っているのかわからない”では済まされませんよね笑。

そういう意味においてもITパスポートは50代には最適なIT入門資格と言えると思います。
ITパスポートを持っているからと言って特別な業務ができるわけではありませんが、ITの知識を得ることが重要ですので十分受験する値はあると思います。

ITパスポートについて

ITパスポート試験はIPA独立行政法人情報処理推進機構が主催とするIT資格試験です。

ITに関する基礎的な知識を獲得する国家資格となっています。

ITと一口に言っても現在は多岐にわたります。
いわゆるコードを書く・プログラムを組むといったプログラマーをイメージする方も多いかと思いますが、例えば1つシステムを開発・運用するためには、プログラムだけではなく、
システムの企画・仕様の構築、
システム開発の予算組み、
システム開発のスケジュール設定と管理、
セキュリティの設定と構築・運用、
システムの運用とメンテナンスに関する業務等など、
様々な事柄があり、それぞれに専門的な知識と人材が必要となります。
システム開発一つとってもかなり細分化され、専門性が必要であることが理解いただけるかと思います。

ITパスポートはそういった方にもIT全般について知る機会を得られる資格だと思います。

ITに全く関わったことのない方はもちろんのこと、現在IT系業務に関わる方でもすべての業務・仕事について理解している方は少ないと思いますので、そういった方にも知る機会を与えてくれる資格かと思います。

ITパスポートのシラバス・試験方法等

試験範囲(シラバス)は公式HPに掲載されています。
近々ですと2024年10月から新しいシラバスが予定されていますので、
受験予定の方は必ず確認してください。

試験は大きく3ジャンルから出題されます。
ストラテジ系 :経営に関すること
マネジメント:IT管理に関すること
テクノロジ系:IT技術に関すること

総合評価点で600/1000点以上で合格ですが、
各ジャンルで300点以上獲得していないと総合評価点をクリアしても合格できません。
試験時間は120分。問題数は100問となっています。
1問あたり1分強ありますから、十分見直しの時間は作れます。

試験会場は各地に設定されている試験会場で行われます。
試験方式はPCで回答するCBT(Computer Based Testing)方式です。
試験会場は地方でも多くて、土日に開催されていることがほとんどです。
他のIT資格に比べても受験しやすい資格と言えます。
予約制になっていますので試験日が決まったら即予約しましょう。

申込みは公式HPからで、受験料は7,500円(税込み)となっています。

試験結果は、試験後すぐに点数が出るのと、試験後公式HPから試験レポートがダウンロードできます。このときは合格不合格はまだ確定していません。
約1ヶ月後に公式HPで合格発表がありこの時に正式に合否が確定します。
合格者には合格証書が発送されるのですが、合格発表の1ヶ月後となります。
ですので、受験から合格証書受領まで約2ヶ月程かかります。
会社などで試験補助があり、合格証書が必要な方は2ヶ月間待つ必要がありますので注意してください。


実践した学習方法

ITパスポートは公式HPで過去問題を掲載していますし、受験に関するテキストや書籍もかなり多くの種類が発行されています。また動画やアプリもあり、勉強に困ることが無いIT資格と言えますね。

自分が実践した方法は、

  1. テキストを読み、インプットをする

  2. 公式HPの過去問題を複数解き、アウトプットする

  3. YouTubeの動画を繰り返し観て、インプットとアウトプットを繰り返す

です。
大体30~40時間くらい。一日1時間として約1ヶ月ほどの勉強時間で十分合格できると思います。

テキストは市販のものを使いました。本を読むのはあまり得意ではないのですが、少しづつ繰り返し読んでいくという方法にしました。
テクノロジ系に関しては自分はPC自作を趣味としていることもあり、ある程度の知識はありましたので、分からなかった部分だけ読み込むという方法にしました。

過去問題がたくさんあるのは本当に助かります。
公式HPでは平成21年の試験問題から掲載しています。もちろんそんな昔の問題はしませんでしたが、過去3年間の問題は繰り返し解きました。当たり前ですがそのまま問題が出るということは無いですが、問題の傾向や出題文章、ジャンルの配分等を知るということでも大変役立ちました。

YouTubeですが、これは知識の定着にとても有効でした。
ITパスポートはYouTubeで様々な方が試験問題に関する動画を掲載してますので、これを活用しない手はありません。
特に役立ったのは過去問題の設問と回答を繰り返し流す動画でした。
まず過去問題を解き、その後動画を観て回答と解説を確認する。
スマホでも観られますので、出勤時間や隙間時間を有効に活用できましたし、試験一週間前の追い込みでも役立ちました。
ITパスポートと検索すればかなりたくさんの動画がヒットすると思います。
聞き流しや解説など種類もいくつかありますので、学習にあったものを選択しましょう。

最後にですが、ITパスポートはITの知識を広く扱っています。
ですのでどうしても得意不得意の分野が出てきます。
個人的には得意分野を伸ばして確実に点を取れるようにするのが良いかなと思いました。
自分も勉強してもどうしても十分に理解できないところが有りました。
変数の計算(例えば10進法から2進法に変換する計算方法)あたりが理屈はわかってもどうしても覚えきれませんでした。
実際試験でこういう分野の問題はあるのですが、ここは捨てました。
この時間を見直しの時間に当てる方を優先しましたね。

試験はまず全部埋めることをやらないといけません。分からなくても答えることが大事です。100問120分ですから見直しの時間はとれます。
またCBT方式ですので、後で見直しのチェックも簡単にできます。
自分は2周できましたので見直しも十分できました。


ということで、ITパスポートについてと学習方法について解説しました。
IT系資格の中で数少ない国家資格です。
IT入門資格としてふさわしい資格と思います。

また2/9からはDX推進パスポートという新しい制度ができ、
ITパスポート、G検定、DS検定という3資格を対象にデジタルバッジを発行することが可能になりました。
更に活用の幅が広がっていますので、是非チャレンジしてみてください。


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