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大学院に興味がある方へ-その1-

こんにちは。ゆうきです。
今日は大学院についての情報をシェアしようと思います。

まずは簡単に私のプロフィールから。
2012年~2016年 静岡大学 学部卒業
2016年~2018年 名古屋大学大学院 修士卒業
2018年~2023年 名古屋大学大学院 博士満期退学

2016年から2023年まで大学院に7年在籍して研究をしていました。
近年、大学に行く方は結構多く、全体の57%と言われています。「大学の仕組みってどうなっているの」と聞かれたことはほとんどありません。しかし、知り合いに大学院に行ってたんですよーという話をすると、「大学院でたくさん遊べていいね」「夏休みどのくらいあるの」というように大学生と同じように扱われることが多く、結構大変なのにな…と思うこともありました。なので一般的な理系大学院の状況をシェア出来たらと思います。

①大学院の仕組み
大学院の中には「修士」と「博士」の二種類のコースがあります。大学を卒業した学生はまず2年コースの「修士」に進学します。修士は英語でMaster(マスター)と呼ぶので修士コース1年目のことをMasterの頭文字であるMをとってM1(えむいち)など呼ぶこともあります。修士の2年間で卒業することもできますがさらに研究を極めたい人は、大学4年、修士2年の後に「博士」に進学します。博士は最短で3年で卒業できます。この最短という点が重要で、博士を卒業するためには世の中に認められる結果を出さなければいけず、結果が出なければ4年でも5年でも終わりません。ちなみに私も5年間必死に頑張りましたが結果は出ませんでした…今では良い思い出です!
ちなみに博士課程の学生の学年を表す時には博士は英語でDoctar(ドクター)なので頭文字をとって3年目だったらD3(でぃーさん)などと呼ぶこともあります。

②大学院に進学すると良いこと
ここまで読んでいただいた多くの人はなんでそこまでして大学院に行くの?と思うかもしれません。博士を卒業するときには最短ルートでも27歳。高校卒で働いている人と比べたら9年も社会に出るのが遅くなってしまいますね。
1.専門性の高い職種につける
私が今働いている製薬会社の研究部門では応募条件に「修士以上」と書いてあります。つまり、大学院に行ってない人は応募できませんということです。学生のうちにある程度は知識と経験を身に着けてきてねという会社からのメッセージです。それではこのような製薬会社では何をやっているかというと「人々を救う新薬の開発」です。専門知識を使って新薬を作りたいと思っている人が世の中にどのくらいいるかは分かりませんがこのように考えている人は大学院に行くことが必須ですね。
2.研究を目いっぱい楽しめる
研究と聞くと難しい、堅苦しいとイメージがあるかもしれません。まあ、その通りなんですけど…笑
しかし、大学での研究の目的は「今まで分からなかったことを明らかにする」ことです。世界初の現象が見の前で起きます。人類が誕生してから複雑で難しすぎてだれも手を付けてこなかった現象をこの瞬間に自分が明らかにしていると思いながら研究をするということはとても幸せなことです。また、この幸せを共に祝ってくれる大学教授や仲間がいることも幸せです。私がいた研究室では全員このような瞬間に出会うために日夜実験をしていました。この瞬間と出会うために自分の人生を捧げてもいいと少しだけ思ったときもあります…

3.圧倒的な専門知識が身につく
自分の研究について深く考えて議論していると数年たつ頃にはすごいスピードで自分が成長していることに急に気が付きます。論文が前より読めるようになっている、教科書の内容がすぐに理解できるなどです。やはり夢中になって何かに取り組むと得られるものは大きいなと感じています。外国人などと話すことも多くあり、英語の能力も大きく向上する人がいます。

どうでしょうか。今回は大学院の概要について説明させて頂きました。ちょっとでもいいなと感じてくれた人は次回も読んでください。

ゆうき


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