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パパへ 

万が一これをみてくれたら、言いたいことがあります。私のせいで、師匠と別れることになってしまい、本当にごめんなさい。

まさか私の一言であんな大事になるとは幼い私は思ってもいませんでした。パパは師匠のことばかりで、私の事は全然見てくれてなかったから寂しかったの。

私の事も大事にして欲しかった。だからちょっと困らせようと思っただけなの。

許してくれとは言わない。どれだけ大変な思いして師匠と結婚できたかもわかってるから。そのために猛勉強して いい大学入って、いい会社まで勤めたんだもんね。

15年間も諦めずに、アプローチしてやっとこ 結婚できたんだもんね。

私だってパパの立場だったらきっと子供がやったことであっても許せないと思う。俺の苦労 返せよ !ってなるよね…。

今ならわかる。あんなに外見も美しくて心まで美しくて頭も良くて運動もできて 話まで面白い魅力的な人はいないもん。

だからこれだけはわかってほしい。別れて欲しかったわけじゃない。子供の私のことも見て欲しかっただけなの。


今は言葉をだす時はその言葉に責任をもって話すことにしてる。
その一言が取り返しがつかないほど人の人生を狂わせてしまうことを知ったから。



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