エメラルドの原風景

２年程前に胃腸の不調を感じてカメラを飲んだし下から挿れたw
結果小さいポリープを３つ取りピロリ菌を除染した。親父を含め叔父３人とも大腸がんになった経過があるので家系的にも心配したが大丈夫だった。
しかし調べてみるとヘリコバクター・ピロリ菌に感染した経緯がわからない。井戸水など飲んだ覚えは無い。と思ったらあったw

昭和…エネルギーの満ち溢れた世の中、みんなが貧乏だけど頑張ればビッグマネー掴めるかも？と勘違い出来る時代w
空を塞ぐ程の電線の隙間からは光化学スモッグが降り注ぎ。堤防では野良犬たちがコロニーを作りたまに学校に来て眉毛を描かれるなどの虐待も当然の様に行われるw
工場脇の下水は虹色デイズで商店街をチンピラがGメン75の様に横一列で闊歩していた。

まだ小1だった私に例の姉が言いました。
「亀釣りにいかへん？」
銀玉鉄砲の玉の皮を剥くのに夢中な私は（遊び方違うw）嫌とは言えません。
世界中の姉弟の弟はすべからくその下僕なのですから。「姉ちゃんと妹いて良いな〜！」と言うヤツは居ないからそんな戯れ言ほざけるのです。強さは腕力ではありません、その証拠に大人になっても勝てる気がしません。教育ですw

アホ姉弟は亀釣りの針がないので爪楊枝を微妙に折り、オカンのだるまレース糸にくくり付け長靴を履いてドブへ行きました。

餌の煮干しを藻が浮くドブへ落とすと釣人がする様にしゃがみ込むアホ2人。

弟の足元にはブリキの看板がありその看板には「ドブ転落注意！」とありましたが濡れた長靴で踏んでいるので見えないし多分読めませんw
サンセットフリップと言うプロレス技を決める様に弟は藻に吸い込まれました。

都はエメラルドの宝石の様にきらめき荘厳な佇まいドロシーは…

いや〜ホントに綺麗でしたよw半径20メートルのスプラッシュはw
助けてくれたのはたまたま居た近所の高学生。無くした長靴かたっぽも見つからず姉ちゃんも居ない…
泣きながら帰るとヤツはお菓子食いながらあなたの知らない世界を観ていた。

多分その時にヘリコったみたいです。

今でもドブの底から世間をのぞいているのかもしれないが美しく思ったのはよく憶えています。

そのせいか不摂生なのに熱を出す事はほぼ無い。
介護施設のDr.が言っていたが「あんまりきれいに除菌したらかえって弱くなる」と言って更に「子供はハナクソ食ってるくらいでいい」と仰りましたw
確かにうちの利用者様はお元気です。職員のほうがコロナになったり病気を抱えていたり精神病んだりしてますね。
私も年をとり弱くなったのか賢くなったのかはじめてのお使いとかポツンと一軒家で涙がにじむ時があり、女子高校生にチャリンコで抜かれたりとヘコむ事もあります。
昔は人の気持ちがわからずゴジラの様に踏み倒しては俺は強い！と悦に入っていました。
ドブにはまったクセに。

人生の後悔や想いを綴るのが目的なんで脱線多めですが勘弁してください。
学歴コンプレックスでもある私の本棚には様々な頭良さそうな本が並んでいます。もうその発言がアホですがカッコつけでマウントしたいだけだった私はドストエフスキーやカミュをパラパラ読んではしたり顔で嫁はんにイキって説明していた。

だから2回も離婚するんよw

本当は榎本俊二やトニーたけざきが好きなのにねw
今のカルチャーは恐らくはネットのせいで
「傷つく人がいるからダメ！」と出来ない事が増えて表現が難しくなっています。
否定された表現者が傷つくのはお構いなく声のデカい（多いでは無い）ほうが勝つ…勝った体になる。昭和は売れるモノを可視化した結果今で言う下品、下劣、暴力的なモノが渦巻いたのだ。立派なカルチャーだ、フォルダーに収める様にジャンルがわからないモノも多いしジャンル別けでは無く新しいフォルダーなんだろう。
つまりきれいにフォルダーに収められる令和は受け手の思考停止もあるのではとも思う。

否定する人は自分がそうじゃない人になりたい人だと思う。じゃあエジプトのミイラは非人道的？

あまりにも飛躍してしまったが当時のオカルトや暴力的な漫画、エロ、ロック、などがエメラルドのドブの泡に浮かぶので書いてしまった。

懐かしさは愛と違うと工藤静香は歌いました。

そうね、もっと精進しないと。