御愁傷様です
以前、勤めていた塾で全く意味不明な考えの人に出会った。
「高校受験に英検は不要」論を展開するのである。
さらに驚くのは、それが英語担当の講師であることだ。
公立高校でさえ、トップレベルに進学するには英検2級相当の単語力、読解力が必要である。実際には、中学で習わなかった単語については公立高校の入試では注釈がつくわけだが、それに頼っていると、読解スピードが遅くなってしまう。さらには、高校進学後、英語の授業についていけないだろう。
実際、公立トップレベルの高校では地域にもよるかもしれないが、半分から7割くらい、或いはそれ以上2級を取得済みの生徒が入学しているようだ。
塾生側、分かっている生徒は、勝手に2級を取っているのだ。
2級取得は生徒の自己責任になっているわけである。
塾では、中学で習う英文法と英単語だけ教えているのである。
これでは、上位者は通塾する意味はない。
義務教育の内容とそれほど変わらないのであるのだから。
補習、先取り型である。
本当に、その講師の教える内容だけを習得する生徒ばかりであれば、トップレベル高校に合格しないのは明白である。
一部の、こっそり講師の目を盗んで努力する塾生に助けられていることに気づいているのだろうか。
英検の勉強をしていると睨まれるのだから。
「ご愁傷様です」としか言いようがない。
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