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夏の作品

この夏は猛暑が続きました。アトリエ小さなお家の小さな庭の植物も、ぐったりとしてしまいました。秋に植え替えをして、春にまた、花が咲くように準備にはいります。それまで一休みです。
この夏は、新しい素材をいくつかトライしてみました。一つは錫(すず)という金属を使ったアクセサリー。錫は無害で、柔らかい素材なので、子供の力でも簡単に加工をすることができます。ネックレスにするために、デザインを考えて、型紙をおこし錫板に写し取りカットします。タガネというものを使ってトンカチでトントンと錫に模様をつけていきます。子供達はタガネやトンカチを器用につかい錫板に模様をつけるのを夢中でやりました。お店で売っているようなラッピングもデザインし、持って帰ります。思い思いのデザインネックレスは子供たちも目をキラキラしているようでした。

もう一つの試みは、夏休み講座の特別企画として、シルクスクリーンとビー玉転がし。シルクスクリーンはアンディウォーホールでご存じの方も多いかもしれません。デザイン的にもおしゃれで是非トライしたかったものです。シルクの版に描いたものを布に印刷するのですが、思ったような線は難しく、かすれもでてしまいますが、そこがまたシルクスクリーンならではの魅力でいい感じです。

いくつもの工程をふんで、最後に手でインクをいれて布に印刷する緊張感を子供たちと味わいました。子供達は想像力を膨らませ、完成イメージの色合いを伝えてくれます。結果は大成功!

夏休みにはビー玉転がしもやりました。ビー玉ころがしは、子供に大人気の制作です。無地のパネルを目の前にすると子供は頭の中に様々な世界を作り上げるよう。大人には敵わない柔軟な思考を持っています。頭の中の世界を積み木を一つずつ重ねるように構築する世界は、とても広いのです。こちらも楽しそうに完成しました。美術にはいろんな素材や道具、技法があり、知っていれば更にいろいろな可能性があることを子供達に伝わればいいなと思っています。今後も色々な素材や、道具を使っていきたいと思います。