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ものぐさ生活史 2024年2月8日

今日は一日ダラダラ。
なんでダラダラした日の夕方ってちょっぴり後悔するのかな。この感覚は子どもの時にはなかった。
大人の味だ。

パンクした自転車を直しに自転車屋に行った。
そこの自転車屋は、小学生の頃からお世話になっていて、いつも変わらない佇まいで安心する。


ずっと前からの店員さんに、知的障害のある人がいる。結構障害が重くて、その人が接客してくれるとお客さんは不安になるほど。
話が通じてるのか分からないんだよな。
言ったこと伝わってるのかな?ってなる。
だけど、その店員さんはさっさと仕事に取り掛かるからちゃんと伝わってる。

その知的障害のある店員さんは毎日、手を真っ黒にして自転車のチューブを外して洗って、パンクを直して、空気を入れて、またはめ込んでる。
ずっとそれをしてる。
お金は触らせてもらえないみたいで、レジは違う店員さんがいつもしてる。
ずっと手作業で真っ黒けっけの格好なんだな。


別にこの店員さんについて知ってることはないし、だから何かあるわけでもない。
けれど、その店員さんが何十年も同じことをして生活してるのを見ると、自分がなぜか安心するし、癒される。


人ってただそこにいるだけで癒しになる。


向こうは俺のことなんてまったく知らないし、まだチビなガキだった頃、チャリを修理してくれたことも覚えてないだろう。でも、今日もまったく同じことをしてくれた。

こういうのって何か、、尊い。
何かを一生懸命するって、すごいかっこいいと思う。

人の出会いは劇的なものじゃなくて、目の端に映る程度の、淡い些細なものであっても、他者にとっては忘れがたい、まったく意識せずとも影響を与えるような、そういう力があるんじゃないかな。

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