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薬屋の短歌

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薬屋の短歌 白衣

薬屋の短歌 白衣

朝寒や 羽織る白衣の ポケットに
メモと印鑑 秘密のフリスク

ドクターコートよりケーシーのほうが利便性が良いです。
寒いときカーディガン羽織れるし。
転職したら(受け入れてくれる所あるの?w)ケーシーがいいな。

今回の短歌は「は行」で韻を踏んでみました。もっとペースを上げて詠みたいです。
ネタ切れ感がハンパないのですが。
#今日の短歌

薬屋の短歌 呪文

薬屋の短歌 呪文

クスリって 呪文みたいな 名前よね
白衣は防具 ハロウィンの午後

何年か前の話です。10月に親戚に会ったときに言われた言葉です。

薬の名前を覚えなきゃ仕事にならないので、これが当たり前に感じておりました。

でも医療従事者でなければ、呪文を唱えているようだと思うのか! なるほど。

「よく覚えられるわね」
命名の由来とかメーカーさんから教えてもらえるので、なんとかね。
最近は新薬を覚えても忘れ

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薬屋の短歌 秋深し

薬屋の短歌 秋深し

秋深し 薬局の棚 隙間増え
次はいつ来る つなぐ薬よ

また薬の供給問題を詠んでみました。

秋深し=だんだん寂しくなる様子。
これを薬局の薬が置いてある棚の状況を重ねてみました。
スカスカなんですよ。薬が置いてない棚が増えました。

少し前は「錠剤が入荷しなくて、おなじ成分の粉ならあるのですが、飲めますか?」と確認していましたが、最近は有無を言わさず変更している状況です。

似た成分の薬も同じ状

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薬屋の短歌 真夜中の月

薬屋の短歌 真夜中の月

必要な ときに手元に 薬なく 
忘れた頃の 真夜中の月

仕事に絡めて短歌を作ってみることにしました。
コロナ禍と同時に始まった医薬品供給問題。私の職場でも毎日、あれがない、これがない、と大変困っております。
「真夜中の月」は仲秋の季語(のようです)
午前零時頃に登り始める下弦の月。この頃になると月を待つ人も少ない、とのこと。
欲しい時に手に入らず、忘れた頃に入荷する。この様子が「真夜中の月」と重

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