アダルトチルドレンが「悲劇のヒロイン思考」に陥ってしまう原因~幸せになるための考え方~
はじめにー悲劇のヒロイン思考とはー
この記事では、アダルトチルドレンが陥りやすい「悲劇のヒロイン思考」について書いていきます。
自覚している人も、そうでない人もいると思いますので、まずは、以下の項目に、自分が当てはまるかどうか確認してください。
私は不幸だと思う
私は何をやってもダメだ
私はいつも毒親・家族の被害者でかわいそうだ
私には魅力がない
誰かこの状況から救い出してくれないだろうか
誰も自分のことを分かってくれない
批判されたり否定されたりすることがとても不安だ
自由や幸せは自分には手に入らないと思う
いくつ当てはまったでしょうか?
これらは「悲劇のヒロイン思考」そのものであったり、「悲劇のヒロイン思考」になりやす人の精神傾向を挙げたものです。
アダルトチルドレンでなくても、自分に自信がなかったり、成功体験が少ないことから自己否定に陥ってしまう人もいます。
ただ、私自身の経験から考えると、機能不全家庭に育ってきたアダルトチルドレンは、多かれ少なかれ、無意識のうちに「悲劇のヒロイン思考」に陥っている可能性が高いと感じています。
悲劇のヒロイン思考の原因
「悲劇のヒロイン思考」とは、シンデレラやマッチ売りの少女のように、物語の悲劇のヒロインに自分を投影する考え方です。
私たちは、日々の中で、他者との軋轢があったり、頑張ってもうまくいかなかったり、自分ではどうにもできないような不幸に絶望や孤独を味わったりします。
また、それとは反対に、他者と共感できたり、努力が報われる経験をしたり、自分が思った以上の成果や幸運に、喜びや幸せを感じたりします。
誰もが、よいことと悪いことの繰り返しの中で、時として弱気になったり、ネガティブになったりすることはありますが、常に悲劇ばかりを考えることはありません。
ですが、
アダルトチルドレンの場合は、幼少期に
「親から愛されなかった」
「自分の存在を無視され、希望が叶えられなかった」
「いつも抑圧されていて、ストレスや恐怖があった」
という心の傷を抱えています。
その「心の傷」が原因で、親を含めた他者との接し方に不信感を持ったり、恐怖やストレスを抱えてしまいます。
次第にアダルトチルドレンは、「悲劇のヒロイン思考」を自分を守る鎧として身につけてしまうのです。
パターン1「注目してもらいたい」
これは、愛情不足のアダルトチルドレンに多いものです。私自身がそうでした。
具体的には、周囲に注目してもらうため、また周囲にあわせようと、
物事を大げさに話したり、ウソをついたりしてしまいます。
幼い子どもは、お腹が痛かったり、転んですりむいたりした時、母親の気を引こうと泣きますよね。
泣くことで、「ああ痛かったね」「辛いね」「もう大丈夫よ」と声をかけて欲しいのです。
さすがに大人は泣きません。
関係する他者も、両親、家族とは限らなくなっているので、「周囲に認めてもらいたい」という承認欲求に変化します。
だから、自分の置かれた状況がこんなに大変なんだよ、不幸なんだよ、とやや大げさに話してしまうのです。
ウソをつくことも、意図的に相手をおとしめようとしてではなく、
自分を認めてもらうために相手に話を合わせたり、
自分がこれ以上傷つかなくて済むように、
条件反射的に言ってしまうのです。
パターン2「自我の解放をしたい」
高圧的だったり、過干渉な親の元で育ったアダルトチルドレンに多いものです。
大人になり、「親や家族という窮屈な環境から出たい/自我の解放をしたい」と思った時、わざと人生を不幸にしてしまうのです。
子どもは無邪気に「あれが欲しい」「あれが食べたい」と言います。
また、純粋な憧れで「将来は○○になりたい」と夢を持ちます。
ところが、親が高圧的だと、子どもは恐怖で萎縮してしまいます。
何か言っても否定されたり怒られたりするので、次第に自己主張をしなくなります。
また、親が過干渉な場合も同様です。
「ああしなさい、こうしなさい」「習い事をしなさい」「将来は○○になりなさいね」などと指図する家庭では、子どもに自主性は育たず、抑圧され、不満を持つようになります。
そのため、アダルトチルドレンは、親に対する反発心や親が強いたレールへの諦め、また反発しなかった自分自身への罪悪感を持っています。
すると、
「私はどうせ何を言っても、やってもうまくかない」と考え、自虐的な言葉を口にしてしまうのです。
パターン3「同情されたい」
幼少期にほめられる経験がなかったり、容姿や成績などでからかわれたり、叱られたりしたトラウマから、自分に自信が持てないアダルトチルドレンに多いものです。
私自身は、最もこれが強かったのですが、
トラウマ(=父から容姿や足が遅いこと、運動オンチをからかわれたり、馬鹿にされたこと)をどう解消すればいいかわからず、苦しんでいました。
そのため、
「自分には魅力がないから愛されない」と思い込んでしまい、
「不幸な自分を認めて欲しい」=かわいそうと同情してもらうことがトラウマを薄めること
のように勘違いしてしまっていました。
パターン4「嫌われたくない」
親や家族との信頼関係を築けず、自己肯定感が育たなかったアダルトチルドレンは、他者との関係において
・これ以上傷つきたくない
・批判されたり、否定されたりしたくない
気持ちから、自然と自己防御をするようになります。
たとえば、
「あなたに比べて自分は劣っている」
「こんなに不幸なんだから、何も妬まれるようなものはない」
と、口にしたり、最初から挑戦するのを諦めてしまったりするのです。
また、能力や実績があっても、自己評価できなかったりします。
私は比較的勉強ができました。
小学校の頃は、作文や絵画、お習字が得意でした。
また、運動オンチだったものの、幼少期から習っていた剣道で有段者になり、中学では個人・団体で市内1位になったりもしました。
それでも、自己肯定感がなかった私は、「認めてもらいたい」という気持ちから様々なコンクールや大会に挑戦するものの、表彰されると、とたんに周りの目が怖くなり、嬉しくない顔をする、そんな子どもでした。
幸せになるための考え方ー「不幸癖」をやめるー
悲劇のヒロイン思考は、周りから注目されたり、同情されたりと、アダルトチルドレンにとっては、一見するとメリットがあります。
けれども、悲劇のヒロイン思考を続けている以上、「生きづらさ」は解消しませんし、苦しいままです。
等身大の自分で、ありのままで大丈夫、という安心感を持てるように、少しずつ自分と向き合ってみましょう。
そして、自分が幸せになってもいいんだ=幸せになる権利がある、という考え方を心の中に持ちましょう。
まずは、「不幸癖」をやめることです。
辛い幼少体験は変えられませんし、親を選び直すこともできません。
でも、あなた自身が変わることはできます。
私が「不幸癖」をやめるため、実践したことを3つお伝えします。
① 他人と自分を比較しない
他人の芝生は青いです。上を見たら、幸せそうな人・自分より優れている人は山ほどいます。でも、その人たちは、あなたと同じ人生を歩む人ではないのです。
② できること、持っていることを認める
あなたにはできること、既に持っているものがたくさんあるはずです。
特別なものでなくていいんです。
今日食べるものがある、好きなものを買えるお金がある、趣味がある
Twitterで発信できる、手先が器用だ、地図を読むのが得意だ
そういう「自分らしさ」を、意識して見つけ、認めてあげましょう。
③ 自分にとっての幸せは何か考える
あなたが今まで、精神的・肉体的に制限を受けてきたことは事実です。でも、あなたの人生はあなたのものです。
自分が本当にやりたいこと、幸せを感じることは何か、向き合ってみることが大切です。
そして、簡単なことから一歩踏み出すことです。
私は、なんとなくACだと気づいた頃は「お母さんになりたい」と思っていました。それは叶いませんでしたが、今は1人でも多くのACに、自分の体験を発信していくことがやりたいことだし、幸せです。
今ここから、スタートしてみませんか?
最後に
読んでいただき、ありがとうございました。
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