黄色い傘
今日バイトからの帰り道、学童保育の入り口にある傘立てに、黄色い傘が5本ほど置かれていた。
小さめの黄色い傘。
パッと見ただけで、子供用のものだろうと想像がつく。
わたしの住む地域は、最近雨が降っていないので、いつの忘れ物だろうか?
傘の生地を止めるテープ?がとまっているもの、とまっていないもの、露先が削れているもの…
同じ黄色い傘なのに、どれひとつ同じ傘はなかった。
傘一つにしても、使う人によってこんなにも変わるんだ。
その人の持ち物を見れば、どんな性格の人なのか想像ができる。
面白いな。
それにしても、黄色い傘っていいな。
恐らく、安全で目立つためにパキッとした色の傘を使用しているのだろうが、うす暗い雨の日に、黄色い傘をさした子どもたちの姿を想像するとなんとも可愛らしい。
カルガモの行進のようだ。
年齢を重ねるにつれ、落ち着いた色の傘を使うようになったが、雨の日こそカラフルな傘を選ぶことで自分も気分が上がるとともに、第三者目線でも景色がパッと明るくなる。
これから梅雨に入り、雨の日が続くことで気分が下がりがちだけど、少し視野を広くしてみることで、うす暗い色のキャンバスにひとりひとりの傘が映え、動くアートを鑑賞している気分になれるだろう。
また、自分もそのアートを作り出す一員である。
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