語るに落ちる

川勝平太・静岡県知事の辞任問題がメディアに取り上げられていますが、辞任理由についての追及や検証が甘いと感じているのは私だけでしょうか。この人の舌禍問題はしょっちゅう起こっていたのでそれはともかくとして、それよりも遙かに重大なのは「リニア開業を10年遅らせた」ことを、自らの《成果》或いは《仕事》として〈ついうっかり〉謳ってしまったことです。

水問題やら環境問題を根拠にリニア開業を邪魔してきた以上、「10年遅らせた」だけでは成果にはなり得ないでしょう。中止にまで追い込んでこそ《自分は仕事を十分やった》と胸を張って言えるのではないでしょうか。道半ばで自分に及第点を与え、あまつさえ任期を残して辞任するなど言語道断。無責任の極みであり、これでは彼がこれまで声高に叫んでいた水問題や環境問題も、単なるまやかしだったということを、自ら白状したようなものです。

実際に、まやかしであり大嘘だったことを、静岡新聞の元記者・小林一哉氏がその著書『知事失格』で丁寧な取材を元に共に明らかにしています。解せないのは、どのメディアもその点への言及がないことです。例によって、偏向報道しか出来ないマスメディアは、明らかに中国への忖度で意識的に小林一哉氏の労作を無視しています。リニア中央新幹線開発のライバルは、世界中見渡しても中国だけ、日本のリニア開業が遅れて喜ぶのは中国だけです。

コロナ禍の騒ぎすぎと同じく、マスメディアの偏向報道にはほとほと愛想が尽きます。自分たちに都合の悪いモノは出さないし、見せない。世論を自分たちに有利なように向けていく。そこにあるのは彼らにとっての正義と利益のみ。彼らには「報道」や「ジャーナリズム」を名乗って欲しくないです。

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