見出し画像

児童精神科医 鈴木雅弘先生 ラジオで語られたこと 第3回

自立援助ホームALP港南台

こんにちは、ALP港南台です。

東京渋谷区にある1st STEP 心のクリニック院長の鈴木雅弘先生のお話も、今日が最終回となります。

前回までをまだ読まれてない方は、ぜひお読みになってみてください。

最終回となる今日は、子どもの嘘、暴言・暴力への対応についてお話を伺いました。

子どもの「嘘」

ーーー子どもってよく、パッと嘘をつくじゃないですか。この辺のいい対応の仕方というのはありますか?

嘘の対応ですか?基本、無視(笑)子どもはただ、その場で逃げたいだけですよね。その人に応じて言ってることが違ったりするじゃないですか。

これは僕らの言葉で操作性、相手を操作している、っていう悪い表現するのですが。悪意はなくて、偶然なってるだけなんですよ。

病棟、児童病棟なんかでも、女子高生なんか嘘を吐きまくるんですけど、その人にはそれが本当なんですよね。別の人に会った時は、それがまた本当になっちゃうんです。

大切なのは、家庭などでの大人同士の連携ですよね。
よく人格障害の治療でいうんですけど、ボーダーラインシフトっていうんです。治療者が情報共有して振り回されないようにすること。

子供を育てるときも、嘘をつかれるの前提で、本当は先生とか親同士とかがもっと連携するべきだと、僕は思うんです。
今、緊急連絡網すらないじゃないですか。これはまずいと思うんですよ。
本当はお母さんどうしがもっと繋がり、お父さんどうしも繋がり、村全体で情報を共有して「あれ、こいつ嘘ついてんじゃねぇか」っていう状態に持って行くのが本当は正しいと思うんです。

僕は治療でもそこをすごい重視してて。関係者の連携を一番重視するんです。ここで誰かが騙されると、逃げちゃうんです、子どもは。嘘の対策、大変なんです、実を言うと。

ーーー「宿題した」って言うのは、あれはわざとじゃないんですね(笑)

わざとじゃないんです、その場は本当にその気になってるんです、たぶん。5分後くらいに「やっべ!」って思ってるんですよ。でも、もう取り返しつかない......(笑)

ーーー宿題してない、っていう(笑)

そうそうそう(笑)
それの延長だと思うんですよ。女子高生なんか、すっごい巧妙な嘘、つきますけど。
大人が全体的に連携をとって、情報を共有することが一番重要で、本当は個人情報って保護しちゃいけないって、僕は思ってるんです。

特に子育てにおいては、なんとなくわかってきてると思うんですよ。例えば、対象になっている子どもに対しては、警察署、児童相談所、学校とか我々の間での個人情報の共有は、実は今、例外になってるんです。それは正しいと思います。誰が考えたんだか、素晴らしいと思います。

ーーー個別にそういう技術があってもいいのかな、って思いますよね。

そうですね。子どものジャンルはそれが洗練されてくると。
嘘の対応、今気がつきましたけど、個人情報を潰すことだと思います。シェアができると、その子、逃げられなくなるから。そっちに逃げて行かなくなりますよね。
何より、嘘をつかせると、その子がダメになっちゃうので。

暴言・暴力には毅然とした態度で

ーーー最後に、児童の暴言・暴力についてなのですが。こちらの対応はいかがでしょうか?

結局、さっきの話じゃないですけど、寄り添う子育て、っていう発想が間違ってる気がするんですよ。
暴言・暴力をふるってる人間を見逃す、っていうことは、それやればまた通る、って学んでしまうじゃないですか。絶対に許しちゃいけないと思うんです、本当。

でも、今の世の中ではできないので。
学校の先生がお手上げになって、僕のところにやたらきてるんです。最近くる子は大したことないんですよ。
精神病院に入れるの?僕、嫌なんだけど、みたいなのがいっぱいくるんです。

だから殴れ、とは言いませんけど......(笑)ちょっとくらい強く出てもいい、と思ってるんですよ。
まぁ、暴言・暴力につながっている状況を見つけることが一番大事で。大体なんかあるんですよ、子どもの場合なんかは。
単純に人数が嫌とか、うるさいからとか、ママがいるからとか。
本当なんですよ、ママが居ただけで暴れますから。そういう理由を探して、そっちを止めるのも重要だと思うんです。

実は子どもはルーティン化された生活になると落ち着く、っていうのはあるんです。
学校は全然ダメなんですけど、仕事に就いてグループホームとかに入ると、いきなり僕が必要なくなったりするんです。

でも学校の間は、変化が多いのでどうしようもないじゃないですか。そのときは僕の仕事かな、と思うわけです。
本当は、そこのところは毅然として許さない、っていう態度と、状況を探し探しなんとかする。そっちを変えてあげることだと思うんですよね。

ーーーそうですね。

変わらないんで。本人を変えられるのは僕らだけです。
適した環境に入れて、っていうのが一番なんですけど。そこまでできない場合は、僕らが暗躍すればいいかなぁ、と思うんですね。そーっと薬入れちゃって(笑)
でも本当に、暴れさせといたら、どこにも行くところがなくなっちゃって可哀想ですから。

それを考えたら、僕らが少し暗躍して。子どもなんかは、はるかに薬が必要なんです。代謝が早いのか効かなくて。どっかり入れないとダメなんです。
それで、あっちこっちの団体から「先生はやり過ぎだ」って。「でもこいつ、これ飲ませてないと学校で毎日パンチなんですけど?」みたいな。
学校に行かせられなくなっちゃうんですよ。「じゃぁ、しょうがねぇじゃん」と僕は思ってやってるんですけど。

ーーーそうですね。確かに施設も、暴力を振るってて「受けてくれますか?」って言っても絶対に受けてくれないですからね。

ないです、ないです(笑)ライダーキックする子は、どこの養護施設も受けてくれないです(笑)

子どもの問題を抱えている親御さんへ

3回にわたって、鈴木雅弘先生のインタビューをお届けしました。

私たちも普段から感じていることですが、子どもは入る環境によって、本当に変わります。
そしてお薬も、あくまで生活を助けるためのものでしかないんです。

鈴木先生は、本当に子どものためを思ってらっしゃいます。
もし、鈴木先生が院長をされている1st STEP 心のクリニックが気になった場合は、気軽に訪れてみてはいかがでしょうか?

とても話しやすい先生でいらっしゃることは、私たちが身をもって知っています。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!