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児童精神科医 鈴木雅弘先生 ラジオで語られたこと 第1回

自立援助ホームALP港南台

こんにちは、ALP港南台です。
今日から3回に分けて、私たちのスーパーバイザーでもある東京都渋谷区にある1st STEP 心のクリニック院長で精神科医・児童精神科医の鈴木 雅弘すずき まさひろ先生がご出演されたラジオの模様をお届けしたいと思います。

子どもと関わる方々に、鈴木先生の気さくなお人柄と信念が伝われば、と思います。

心理学を学ぶきっかけは幼稚園免許でした

ーーーまずは、簡単に先生のご経歴をお聞かせください。アメリカで心理学の勉強をされたとありますが、その経緯などもお願いします。

あまり話すほどのことではないんですけどね(笑)
本当は僕、ミュージシャンになりたかったんです。でも才能がない。何より確固たる雇用じゃないじゃないですか、人間関係で繋がっていかなければならなくて。「これは無理だろう!」と反省をして(笑)

たまたまうちの父が幼稚園をやっておりまして、手伝ってみたんです。ところがうちの父が面倒なヤツで「これはできねぇな」と(笑)

逃げてしまおうと思ってアメリカに行って、なんとなく心理学をやったんです。
幼稚園免許を無理矢理取らされている時に、児童心理があったんですよ。あれが意外に面白くて「これ、ちょっと面白れぇじゃん」って思ったのがきっかけだったんです。

ーーー結局、帰国を選択されると思うんですけど、アメリカで医学部は選択されなかったんですか?

考えてたんですよ。まだ当時はアメリカ、こんなにドルが強くなくて。僕の貯金でもそれなりに暮らせたんで。「なんかなぁ」と思ったんですけど、なにせ高校時代の英語(の成績)が「2」とかだった私は、勉強大変だったんですね(笑)
うまく引っ掛からなかった(笑)それだけじゃないんですけど。いろいろ事情はあるんですけど、しっぽを巻いて逃げちゃった(笑)

ーーーよくありますよね、ネイティブの壁っていうのが。あとは、入るのは簡単だけど、出るのは難しいって。

大学は思い切りそんな感じです。入ってからやらされる量は、全然多かったですね。

あの、心理学と精神科、みなさんごっちゃになってるんですけど、全然関係なくて、実は。
精神科医っていうのはただの医者で、実は精神科のことをちょっとしか学んでないんです。
心理士っていうのは、本当に、6年間みっちり心の勉強をしてくるんで、本当は格が違うんです(笑)
なんか僕らの方が偉そうですけど(笑)実はそんなことないんです。薬が使えるっていうくらいですかね。

精神科は気軽にこれる場所なんです

ーーー一般的に、精神科っていうと「馴染みないぞ」とか「どうしたらいいの?」と行くことに躊躇すると思うんですけど、その辺りはいかがですか?

それは本当に世の中の偏見だと思います。
僕ら医者になると、色んな科をみて回るんですけど、見ていてですね。じゃぁ本当にその診断基準が正しくて、本当にその治療法が正しいのかって言われたら、実はどの科も微妙なんです。

実はそんなにクリアじゃなくて。さらに偏見ですよね。精神異常って言えば犯罪をするとか、もしくは薬の副作用とかいろいろメディアの方が作って、偏見があるんですけど。
本当にただの偏見だと思うんです。

なんていうのかな、例えば犯罪率だって、精神科に通ってる人のほうが、実は低かったりするんですよ。どこにも行っていない人のほうがダラダラやってるわけで。

【精神疾患を抱えている方の犯罪率に関しては以下参照】


薬の副作用だって、僕らが使ってる幻覚・妄想の薬で副作用で言うと、みんながうるさいんですけど、小児科が出してる吐き気止めと、実は同じなんです。
小児科の先生が出す限りは何も言わないけど、僕が出すと大騒ぎに(笑)

本当は、みなさんには精神科は辛くなったら来てくれる、くらいの敷居の低いところであってほしくて。
スタンダードからはみ出ちゃうような人が、道に迷ってきちゃってるだけな気がするんです。不適応を起こしてるだけ。

子どもの精神科をやるようになって、発達障害を重視する流派で僕は学んだんですけど。そのフィルターを通してみると、病気っていうよりも、単によくわからない苦手項目。
東大出てるのに電車乗れない、とか意味のわからないような、見えない苦手項目があって、やっていけない人たちが僕らに来てて。出てくる症状はどうでもいいんじゃないか、って思ってる。

気楽に来てもらって、そういうところのアセスメントをして、道に迷ってるのを正せると一番いいかな、って。

一緒になって道を開いていく

ーーーご家族の方も、精神科っていうと拒否があると思うんです。「精神科に行こう」っていうのが言いづらいっていうか......

ご家族がいい人になりすぎちゃってる。「精神科にうちの家族を連れて行く?それはできねぇ」っていう人が多いじゃないですか(笑)
そんな科じゃないですけど、っていう(笑)偏見ですね。

ーーーなので今、心のクリニックっていう、やんわりした名前をつけている病院が多いですよね。

おっしゃる通りです!嘘です!精神科です!(笑)

結局、教育もマスコミュニケーション、1対多数でやってますよね。ここはちょっと無理です。教育なんか画一的で、社会の価値観を画一的にやることで、苦手科目がある子たちがそこに乗れない。意図する人間しか生きない。

特に最近思うのは、受け身の子が多いんですよ、言われないとできない。
でも考えてみたら、高度経済成長期には求められた人たちですよね。でも今はそういう社会じゃなくなっちゃって…。

いうこと聞いてりゃいい系の人たちは生きていけないのに、いまだに教育は画一的ですよね。

実は僕のところにくる子って、単純に受け身の発達っぽい子が多いんですよ。
「何していいかわかりません、どうしましょう」みたいな。画一的な感じがはみ出させちゃうのかな、って子どもについては思ってるんです。

我々は、その人に合わせて新しい道を切り開いていかなければいけないんですよね。

苦手科目は誰にでもある

今日は、主に鈴木先生のご経歴と先生の考えておられる発達障害についてお届けしました。

みなさんにも、苦手なことってあると思います。簡単に「病気」と一括りにしない鈴木先生のお考え、みなさんはどのように感じられたでしょうか?

次回も続きをお届けしたいと思います。


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