就活が終わった……
やっと就活が終わりました…
と言っても、私ではなく二人の息子たちの話し。
長男は理系の大学院、次男は理系の経済学部。
どちらも東京の私立で、4月にようやく最後の学費を払い終えましたが、二人合わせて払った総額はおよそ1200万円。(大学だけですよっ)
老後に暮らす家が建ったかも〜💦
これだけお金をかけて「希望した会社に就職が決まりませんでした〜」ではもう泣くしかありません。
ただ、こればっかりは、本人の努力にも限界があるし。
性格も素直で楽しくいい子達なんですが、スポーツができて、爽やかで、好印象なイケメンには程遠い。特別にしっかりもしていないし。
それを無理して入ったところで続くわけがない、でも、最大限の魅力は発揮してほしい。
「子供の力を信じて応援する」
っていうのは、今まで何度も経験してきたんですけど、
「子供の力を信じる」
というのがとにかく難しいんですっ
しかも次男は
「働きたくね〜、就職したくね〜」
とこの3月までインターンどころか全く何もしていなかったのです。
暇そうにスマホばかりしている姿を見るとつい
「大丈夫なの?どうなってるの?何社エントリーしたの?」
と余計なことを聞いてしまってイラつかれるという。
ネットを活用した就活にびっくり
上の子は研究室が就活に熱心だったせいもあって、先輩から色々と情報を仕入れてきてはネットを活用しまくってました。去年の夏からインターンに行き、文章はAIにお願いして校正してもらったり、エントリーシートも過去の資料を見ることができたり。面接のために会社のHPを隅々まで見て情報をチェックしていました。
一方、下の子は、大学も就活に対してほったらかしだったので驚きました。「就職率がいい」ということで入った大学なのに実際は本人次第。結局、就活サイトを活用してエントリーするしかなく、さすがに一人じゃ大変だからと一緒に会社を探して絞り込む手伝いをして。
「俺、エンタメに行きたいから」という本人の意思を尊重してエンタメ企業をいくつか受けたのですが結果は全敗。成績はかなり優秀なのに、
「なんで?やっぱり外見?そりゃ爽やか体育会系じゃないけど」
すっかり自信を失って落ち込む息子。
4月になってエントリーを出そうにも、大手はすでに3次、4次募集でどんどん難化するばかりで「受かる気がしね〜」だったら片っ端からエントリーシートを出すしかないよ、と言いたいけれど強くも言えず。
そんな中、「ここなら受けてもいいかなと思う会社を見つけた」と聞いてホッとしました。もはや何という会社なのかも聞かないまま。そしたら数日後、いきなりリビングに入るなり「終わった〜」と崩れ落ちるのでびっくり。聞けば「メールを見忘れていた〜っ」と。
エントリーシートが通って面接のお知らせが来ていたのに、サイトを見ていなくて気が付かなかった、というのです。
面接の最終日は明日。「まだ間に合う」と直にメールを送って何とか受けることができました。
結果としては
就活にも受験並みの準備と気合が必要
特に大手を狙う場合は、積極的にスキルアップをしておかなければならない
ということがわかりました。
長男は、大学院に行ったからこそ専門的な知識があることをアピールできたのですが、大学院に行っていかなったら難しかったと思います。
そんなに積極性があるわけでも成績優秀なわけでもなく、素朴さだけが取り柄なので、よく採用されたなあと。
しかも理系に限らず今の時代、未来予測がしずらいんですね。リストラ情報や四季報の内容によっては学生の流れが大きく変わるようで、ちなみに今年は半導体が人気でした。
去年ならすんなり入れた会社も今年は急に倍率が上がったところもあれば、去年は黒字だったのに今年は赤字になったため入りやすかった会社もあり、一年で状況が変わってしまって悔しい思いをした先輩もいれば、逆に喜んだ先輩もいたとか。
一方、下の子の場合は、もっと求人があると思っていました。
理系の経済学部というのはまだ数が少ないし、これから需要が伸びる分野のはずだと。ところがどっこい全然なくて。
というより、あるにはあるんですが、大手は理系の知識もかなり専門的なものが求められていて、例えばプログラミングまで出来るとか、TOEICの点数が高いとか。
そのくらい準備してきた学生は当然、一流企業に内定をもらっているわけですが、ごく普通にやってきたレベルではかすりもしません。
「どうするの?」
と焦る私に夫は
「とにかく好きなようにやらせよう。親に人生を決められた、と言われても嫌だろう?」
と、確かにそれはそうだけど。気持ちとしては危機感を与えない、追い込みたい、「どうするの?何とかしないと生きていけないよ」と言いたい。
「頭ではわかっているけどやる気が出ない」という気持ちを吐き出させながら、言いたいことを全部聞きながら。そのうち、あまりの苦しさに「気にしないことが一番なのかも」と割り切ることにしました。
自分のことではないので考えてもしょうがないし。そりゃ、胃は痛いんですけど。
そしてこの連休明け、たった一社にかけた次男の面接結果が遂に出ました。
「採用された〜」
のLINEに「おめでとう!よくやった」
自分で選んで受けた会社だから、気持ちが違ったせいもあるんでしょう。最後までリラックスしていました。
やっぱり気持ちは相手に伝わりますね。興味があって受けてる会社だから、専門的な話もできたようです。
「色々、言われたけどさあ、やっぱ、俺、自分で何とかしたじゃん」
そうなんです。次男は中学受験も、大学受験も、自分で選んで自分で決めた子なんです。
「大丈夫、自分で何とかする」と言っていたら、結局、何とかしてしまいました。
「子供を信じる」
ってそういうことなんでしょうけど、結果論ですよね。やっぱり信じられるもんじゃありません。
心配でした、気を揉みました。
何とか不安な気持ちを吐き出させて自信を持ってもらおうと必死でした。
よかった〜。
子育てってどこが終わりなのかわかりませんが、今回のことで、ようやく自分と子供を切り離せた気がします。
子供の人生は子供自身が決めていく、もう大丈夫
そう実感させられた就活でした。
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